久しぶりに聞いたHampton Hawes。いいねぇ。
"This Is Hampton Hawes:The Trio Volume 2" Hampton Hawes(Contemporary)
久しぶりにこのアルバムを聞いた。Hampton Hawesの音楽というのは,突出した感じは全くないのだが,身を委ねると何とも心地よいピアノだと思える。後年のCharlie Hadenとのデュオでは深遠な世界も描き出したHampton Hawesであるが,やはりこういう小粋なスイング感っていうのがこの人の真骨頂のような気がする。
言ってしまえば,何の変哲もないピアノ・トリオ・アルバムなのだが,それが非常に魅力的に響くのは,私が最近こういう音源を聞く機会が減っているからではないかとさえ思ってしまう。幅広い音楽を聞くことはそれはそれなりにいいことなのだが,こうした音源を忘れ去ってはいかんなぁと改めて思ってしまった1枚。2曲のオリジナルを除いて,有名曲で占められているが,そういう選曲がまたまた好ましく思えてしまった。でも決してカクテル・ピアノではないのである。
やっぱりたまには温故知新は重要なのだと思う私である。星★★★★☆。超弩級の名作とは言わずとも,誰からも愛されるピアノ・アルバムと言ってよいだろう。
Recorded on June 18, and on December 3, 1955 and on January 25, 1956
Personnel: Hampton Hawes(p), Red Mitchell(b), Chuck Thompson(ds)
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