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2015年9月 5日 (土)

物凄い集中力で演じられるStefano BattagliaによるAlec Wilder集

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"In the Morning: Music of Alec Wilder" Stefano Battaglia Trio (ECM)

またも更新が滞ってしまったが,今日は先日リリースされたばかりのECMレーベルの新作から。Stefano BattagliaはいかにもMafred Eicher好みのピアノを弾く人だと思うが,今回はAlec Wilderの曲ばかりを演奏したライブ盤である。

そもそもAlec Wilderの曲で有名なのって"Moon And Sand"ぐらいではないのかと思えてしまうが,それは私の不勉強ゆえってところもあるだろう。だが,一般的なポピュラー音楽の世界で,Alec Wilderの曲集をやってしまうのって結構珍しいのではないか。私が知っているのはVic Juris 盤とDave Liebman盤ぐらいだが,その両方にLiebmanが絡んでいることからして一筋縄ではいかない(笑)。

そんな訳で,Alec Wilderの音楽に詳しくない私がこのアルバムを聴いてどう思うかだが,正直知ってるメロディ・ラインはほとんどないから,Stefano Battagliaのオリジナルと言われれば,そう思ってしまう演奏である。結局はAlec Wilderの曲は素材に過ぎないと言ってしまってもよいように思える。時にフリーなアプローチも交えて,いかにもECM的な響きなのである。

だから,ECMレーベル的なピアノ・サウンドを好きなリスナーにとっては,非常に受ける音だろう。美しさと静寂と叙情がライブの場で体現されているところに,私は驚きさえ感じる。そして,ライブの場でのこの集中力たるや半端ではない。かつライブと思えないほど,リアルなサウンドで捉えられているところも素晴らしく,エンジニアであるStefano Amerioの貢献も大きいと思えた。まぁ,モダン・ジャズ的なスリルとは異なる世界だとしても,やはりこういう音楽の磁力は強烈。本当にこのレーベルには素晴らしいピアニストが揃っていると思う。星★★★★☆。

Recorded Live at Teatro Vittoria, Torino on April 28, 2014

Personnel: Stefano Battaglia(p), Salvatore Maiore(b), Roberto Dani(ds)

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コメント

聴いていて、なかなかいいなあと思いました。短調でワンコード的に弾いているところあたり、キース・ジャレットを思い出してしまったりもしましたけど。やはりECMから出るべくして出たアルバムという感じですね。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。TBありがとうございます。

おっしゃる通りKeithを想起させるところもありますね。この感覚,ECMならではというところがありますが,やっぱりこの人もいいですねぇ。イタリア人にしてはウェットな感じもECM,と言うよりEicher好みって気がします。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

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