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2015年9月 6日 (日)

休日のLP聴き:Mike Breckerがストレートに吹くMike Nock盤

Mike_nock_2"In Out And Around" Mike Nock(Timeless)

最近,記事の更新を怠ることの多い私だが,週末ぐらいはちゃんと記事をアップしようってことで,先般セットアップしたレコード・プレイヤーを使ってのアナログ盤聞きである。今日はMichael Breckerがワンホーンで吹くMike Nock盤である。

振り返れば,私はMichael Breckerを毛嫌いしていた。それはKeith Jarrettを苦手としたとか,そういうのと同じレベルでの生理的な反応(笑)と言ってもよいのだが,年齢とともに,音楽の嗜好,あるいは捉え方が変わり,BreckerやKeithに対して昔とは全然違う反応を示すようになったのは,我ながらちょっと恥ずかしい。だが,今はちゃんと魅力もわかるようになったからよしとしよう。

In_out_and_aroundこのアルバムは,ここ暫くご無沙汰している高田馬場Milestoneで入手したもののはずだが,CDも先般1,000円のシリーズでも出ているので,音源としての入手は全然難しくはない。それでも現在にCDジャケとのギャップの大きさには笑えてしまう(上がLP,下がCD)。どっちがいいかはさておき,確かにLP版のジャケでは,中古盤屋で漁っていても,手が止まることはないかもしれないなぁ(笑)。

だが,本作はワンホーンというセッティングにおいて,Michael Breckerのテナーの吹きっぷりが十分楽しめるところが,このアルバムの魅力となっていることは間違いないところだろう。それを実現させたのがMike Nockの粒の揃ったオリジナル,更にはメンツによる好演ではあるが,Breckerについつい魅かれてしまうのが一般人の限界である。冒頭と最後に収められた急速調の2曲(なぜか,LPとCDはこの2曲の順番が入れ替わっているようだが,単なる曲名の間違いかもしれない...)はもちろん,バラッド表現でもなかなかいけているところを聞かせるBreckerである。星★★★★。

このアルバムはそれこそMilestoneのようなジャズ喫茶で聞いたことはあったかもしれないが,今回,ちゃんと聞いてみて,へぇ~と思っていた私である。やっぱり温故知新なのである。

Recorded on July 7, 1978

Personnel: Mike Nock(p), Mike Brecker(ts), George Mraz(b), Al Foster(ds)

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ジャズ(2015年の記事)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、懐かしいアルバムが!
私はこのアルバムのアメリカリリースバージョン、
Timelessmuseレーベル盤で持ってました。
レコードだとB面を耳たこで聴きました。
これとHal Galper盤は'70年代のMichaelのジャズ名盤ですね。

Namy Hayさん,こんばんは。懐かしさを増幅させるにはLPが一番(笑)。ってのは冗談ですが,これって,Breckerにはまっていれば,絶対追っ掛け盤ですよねぇ。私はそうではなかったので,今頃こんな記事を書いているんですけど(笑)。

でもこうして同時代を共有できるのも何かの縁ってことで。

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