久々のECM聞き:David Tornの新作はハードル高いかもなぁ。
私はECMレーベルの作品は結構買っている方だが,ここのところ,レーベルからのリリース数が多過ぎて,注文しても積んどく状態になっていることが多いのも事実である。未聴のままになっているCDは結構な枚数があると,ここでは告白せざるをえまい。
そんな中で,David Tornの新作であるが,David Tornについては,先日,Tony Levin~Alan Whiteという強力リズムとの共演盤についてこのブログにも記事をアップしている(記事はこちら)が,本作はそれよりも前にデリバリーされていながら,これまで聞いていなかったもの。どれだけ放置していたのか?と突っ込まれても仕方がないが,まぁそういうことも...(苦笑)。
そして,このアルバムを聞いて,これはハードルが高いと思ってしまった私である。ビートなしで繰り広げられる音楽は,ややノイズ系のアンビエントと言ってもよいかもしれないし,インプロヴァイズド・ミュージックと言ってもよいかもしれない。いずれにしても,ジャズのカテゴリーで捉えるのはかなり難しい作品と言わざるをえない作品である。先述のLevin~Whiteとのアルバムとの落差が大きく,リスナーとしてはどっちが本質なんだと戸惑ってしまうのも事実である。
David TornのアルバムはECMレーベルとしては異色のものが多いと思えるが,これがまたまた異色中の異色と言ってもよい出来であり,ECMレーベルの作品としても,レーベル・ファンも驚いてしまう作品。私としては,こういう音楽にはそれほど抵抗はないと思っているが,それでもLevin~Whiteとの共演盤と本作のどっちが好きかと聞かれれば,間違いなく前者と言ってしまうだろう。そういう作品である。やっぱりビートはある程度あった方がいいと思うけどねぇ。星★★★。
Recorded in February, 2014
Personnel: David Torn(g,el-oud)
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少々同じ印象を受ける曲が多いかなとも思いますが、それなりにSacredな深みがあり、宗教音楽といってもいいくらいと思います。これを商売っ気が少ないECMからとはいえ、全くビジネス抜きなわけはなく、リリースできているのは、David TornとしてもECMとしても立派なことと変なところで感心します。
投稿: カビゴン | 2015年8月12日 (水) 13時39分
カビゴンさん,こんばんは。
宗教音楽ですか...。David Tornがどう思っているかはわかりませんが,私にとっての神聖さとは異次元ですねぇ(苦笑)。まぁ,おっしゃる通り,どう考えても売れそうにないアルバムをリリースしてしまうのは確かに立派なことですが。でも現物では"Best Laid Plans"を廃盤にしているのもEicherなんですけどね。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年8月13日 (木) 00時07分
かなり長い時間をこの調子で演奏されるとちょっと困ってしまいます。40-50分台でアルバムを作ってくれたら、という思いもあるのですが。まあ、こういうアルバムがあるのもECMなんでしょうけれども。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2015年8月13日 (木) 20時51分
910さん、こんばんは。TBありがとうございます。こちらからはTB送信洩れでした。失礼しました。
おっしゃる通り、ECMらしいと言えばその通りですが、やっぱりハードルが高いですね(笑)。David Tornって、このレーベルでも相当異色の人だなぁって改めて思いました。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年8月13日 (木) 21時03分