"Napoli Connection":Featuringどころではなく,これはJerry Bergonziのリーダー作でしょ(笑)
"Napoli Connection" Trio Idea Featuring Jerry Bergonzi(Red)
このアルバムについては,ジャケは見たことがあっても,聞いたことがあるかどうか定かではない中で,随分と入手が難しい状態が続いていたようである。だが,90年代前半のJerry Bergonziのワン・ホーンであれば,悪いわけがないということで,再発の機会を狙って久々のCD購入(と言っても,MilesのNew Port4枚組とか,購入したまま積んどく状態のものも多数ありなのだが...)である。
収録曲を見れば,Cole Porterの”Love for Sale"が2テイク,それに"Estate"以外の曲はJerry Bergonziのオリジナル曲ということで,アルバムそのものはTrio Idea Featuring Jerry Bergonziとなっていても,これは完全にJerry Bergonziのリーダー作と言ってもよいものとなっている。そして,予想通りというか,やはりこの時期のBergonziにははずれがないということで,非常に楽しめる出来ではないか。激しいってわけではないのだが,Bergonziのフレージングが何とも魅力的なのである。
正直に言ってしまえば,ピアノ・トリオについては魅力的というほどでもないので,このアルバムはJerry Bergonziを聞いていればいいというアルバムであるが,彼のテナーを堪能するには最適と言ってもよい。テンポが速くても遅くても,どうやって吹いてもこの頃のBergonziは本当に魅力的なテナーであったと断言できる。これでバックがよければ更によかったが,それはないものねだりってことで。星★★★★☆。ってことで,マーケットから消える前に,皆さん買いましょう(笑)。
Recorded on March 12, 1992
Personnel: Valerio Silvestro(p), Tony Ronga(b), Salvatore Tranchini(ds), Jerry Bergonzi(ts)
« Apple Musicで"Sound-System"を聞いた | トップページ | Apple Musicへの依存度が高くなり過ぎて,記事が書けない(笑) »
「ジャズ(2015年の記事)」カテゴリの記事
- 2015年の回顧:音楽(ジャズ)編(2015.12.30)
- 2015年の回顧:ライブ編(2015.12.27)
- やっぱり好きだぜ,Mike Stern(笑)(2015.12.23)
- Muthspiel~Johnson~Bladeといういいメンツによるスタンダード集。(2015.12.19)
- ブート音源で聞くJoe Lovano~Chris Potterによる「至上の愛」(2015.12.15)
コメント
« Apple Musicで"Sound-System"を聞いた | トップページ | Apple Musicへの依存度が高くなり過ぎて,記事が書けない(笑) »
お久しぶりです。Laieです。
どの記事からお邪魔させてもらおうかと思いましたが、ジェリーさんの名前を発見したので、こちらからにしました(笑)。2,3日前に、調度メールでやり取りをしたところです。内容は、「朝顔」の話題でした(苦笑)。
バーのマスターさん、LINEのMさん、お元気ですか。バーのマスターさんは、ジェリーさんのCDをほとんど持っているとのお話でした。ものすごく音響の良いスピーカーで、例のジェリーさんとのデュオ曲を流してくれました。宜しくお伝え下さい。
投稿: Laie | 2015年7月30日 (木) 16時09分
Laieさん、こんにちは。お久しぶりです。
お店のマスター、Mさん、そして私も相変わらずですが、メッセージの件お伝えしておきます。
日本は酷暑ですが、そちらはいかがでしょうか?今日は大阪にいますが、まさに盛夏って感じで蝉が鳴いております。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年7月31日 (金) 12時51分