全くノーマークだったのだが,このメンツでは見逃せないLevin Torn White
"Levin Torn White" Levin Torn White(Lazy Bones Recordings)
Chris Squireの突然の訃報を受けて,一日アップするのが遅れたが,それは間違いなく許されることだと思う。それぐらいショッキングな出来事であった。ということで,気を取り直して...。
このアルバムについては全く知らなかったのだが,David Tornの新作がECMから出る際に,Webサーフィンをしていて,偶然知ったアルバムである。Tony LevinとTornは全くECMらしからぬ"Cloud About Mercury"や,その後のBruford Levin Upper Extremities等で共演しているが,そこにはBill Brufordがいた。しかし,今回のキモはドラマーがYesのAlan Whiteだということである。このメンツではプログレ好きの血が騒ぐのも当然である。
そして,ここに収められた演奏は,オール・インストではあるが,完全にロックの範疇において語られるべき音楽である。本作がリリースされた2011年には既に還暦を過ぎていたと思えないAlan Whiteのパワフルなドラミングは,Yesで聞かれるものとは性質が違うように思える。よりへヴィーでよりテクニカルと言うべきか。そこにDavid TornのギターとTony Levinのベースがアドオンされるのだから,出てくる音は推して知るべしである。
だが,この手の音が好きだというリスナーにとっては,非常に刺激的なアルバムであり,見逃すには惜しい作品である。その一方,なかなか簡単に手に入れることは厳しい。もちろん,Lazy Bones Recordingsから直接購入もできるのだが,いかんせん送料が高い。ということで,私は国内某サイトで注文して,ダメだったら直接購入すりゃいいやと思っていたところに,発注後,約2か月を要してデリバリーされたものである。それでもって,驚いたことに私のところに届いたのは,この3人のサイン入りCDである。「なんでやねん?」と思ってしまったが,別に付加価値がついているんだから私にとっては問題はない。売るときに値段が若干安くなるだけのことである。まぁ,私の目の黒いうちは売ることはないだろうから,どうでもいいのだが(爆)。
ということで,珍しさも含めて星★★★★☆としてしまおう。それにしても,こんなアルバムがあるとはねぇ。本当に知らなかった...。と言いつつ,David Tornの新譜を私はいつになったら聞くんや?(笑)
Personnel: Tony Levin(b, stick), David Torn(g, textural events), Alan White(ds, perc)
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