The Return of 中年音楽狂(笑)と最初のお題は...
"The Return of the Brecker Brothers" The Brecker Brothers(GRP)
ということで,ようやく退院した私である。しょうもない「入院日記」を書き続けるほど暇にしていた私であるが,当然のことながら,それ以外は入院中は節制した生活を送る羽目になっていたことは言うまでもない。通常,私は血圧が高い方で投薬治療を続けているのだが,薬は飲み続けていたとは言え,115/75なんて信じられないような数値が出て,入院食(減塩食)は偉大だと思っていた。こうした血圧状態を続けることが重要だが,さて,いつまで続けられるか(笑)。とは言いつつ,あと4日間,自宅で療養しながら,来週からの社会復帰を図る予定である。そうは言っても,自宅でも時間はあるので,こうしてブログの記事を書いている。ということで,私も相当の好き者であるが,GW明けで既にお仕事中の皆さん,ごめんなさい。
ということで,娑婆に戻ってきた私としては,最初の記事に上記のような主題をつけたくてうずうずしていたわけだが(爆),そのかたわらにも同様のタイトルがついているアルバムということで,懐かしのBrecker Brothersの「最初」のリユニオンである。Michael亡き今,本当のBrecker Brothersのリユニオンは果たせぬ夢であるが,このアルバムが90年代にリリースされた時は多くの人の期待を集めたことは言うまでもあるまい。私は往時,彼らのファンだったわけではないが,それでもこのリユニオンに当たってはMike Stern,Dennis Chambersという強力なメンツのバックアップもあって,注目していたのは事実である。私の「帰還」が彼らほどの期待を集めるわけではないことは当たり前であるが,それでも,せめて「いなくても何も変わらなかった」ってことにならないようにはしたいものだ(笑)。
それはともあれ,久しぶりにこのアルバムを聞いたのだが,発売された当初から,私は完璧な出来だと思ったことはない。もちろん,悪くないのだが,"Above And Below"のような曲をより期待していたリスナーが多かったのではないかと思える。彼等もそれはおそらく承知していて,同時期に出たLDでのライブでの冒頭では"Above And Below"を演奏していたように記憶する(違うかもしれないが)。いろいろな音楽を吸収した結果がこれと言ってしまえばその通りかもしれないが,やや散漫な印象を与えるのも事実だと思っていたし,今聞いても,その印象は変わらない。そうは言っても,次作"Out of the Loop"よりはずっといいかなと思っている私である。
時代を感じさせるヒップホップ的なノリもあり,今となっては微笑ましいとさえ思えてしまうが,やはりそれは彼らに対する期待ではなかったのではないか。彼らのライブ音源はJazz Doorから出ていて,私も保有しているはずだが,ちょっとそっちが聞きたくなっている私である。でも容易には見つからないことはわかっているのだが(爆)。お尻の様子とも相談しながら,休みの間に探してみるか(笑)。ということで,このアルバムを今評価するとすれば星★★★☆が精一杯かなって思う。
ってことで,私の「帰還」も皆さんの期待を裏切らないようにしたいものである。
Personnel: Michael Brecker(ts, ss, EWI, key, synth), Randy Brecker(tp, fl-h, vo), Mike Stern(g), Armand Sabal-Lecco(b, vo), Max Risenhoover(synth, prog), George Whitty(key), David Sanborn(as), Dean Brown(g), Veera(vo), Robby Kilgore(key, b), Maz(key), James Genus(b), Dennis Chambers(ds), Bashiri Johnson(per), Will Lee(b, vo), Malcolm Pollack(vo), Don Alias(perc)
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