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2015年5月31日 (日)

イケイケな感じではないが,なかなかいいAl Di Meolaの新作

Elysium"Elysium" Al Di Meola(Inakustik)

Al Di MeolaがPledgeMusicで本作に関する情報を発信していたのは知っていたのだが,まぁ輸入盤が入ってきてからでもよかろうということで,PledgeMusicではなく,日本の通販サイトでゲットしたものである。Al Di Meolaは前作のBeatles集が非常に良い出来だったので,今作も期待できると思っていた。だが,ここのところ,伝わってくるのは"Elegant Gypsy And More"ツアーと題されたエレクトリックをバリバリに弾くライブの模様ばかりであり,ここでもそういう感覚が出てくるのかなと思っていた。

だが,クレジットを見ると,全編ベース・レスなのに加え,ドラムスが入っているのも1曲だけなのである。これでは先述のツアーのような感じにはなるまいと思ったのだが,確かにビートを効かせた感覚はなくとも,Di Meolaはエレクトリック・ギターをかなり激しく弾いていて,実はこれが結構よい。

感覚的に言えば,静と動をうまくバランスさせた感じと言えばよいだろうが,その中に,Di Meolaらしい個性が非常によく出ているのである。フレージングは誰がどう聞いてもDi Meolaであり,永遠のワンパターンと言ってしまえばその通りであるが,それでもいいと思ってしまうのが,ファンというものだろう。正直言って,私にとってのDi Meolaの最高傑作は"Elegant Gypsy"のままであることには変わりはないのだが,それでも低迷期は完全に脱し,Di Meolaの復調を強く感じさせる一作だと思う。ベース・レス,そしてドラムスの関与が少ない中で,よくこれだけのアグレッシブな演奏を作り上げたものである。そして,更に褒めたいのが,打ち込みに依存していないところである。そういう点も評価して,ちょっと甘いかなぁと思いつつ,星★★★★☆としてしまおう。

結局何だかんだと言いながら,Di Meola好きがばれる私であった(笑)。まぁ,タイトルのように"Elysium(極楽浄土)"に誘われるか?って感じではあるが,十分に楽しめる作品。

Personnel: Al Di Meola(g,perc),Philippe Saisse(key, marimba), Barry Miles(key), Mario Parmisano(p, key), Peter Kaszas(ds), Rhani Krija (per)

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コメント

ベースやドラムスがなくてもここまでビート感を出しつつ演奏してしまうのはスゴいなあと思います。ただ、聴き続けるとちょっとおなかいっぱいの感じもあって、突き進んでくれるのを聴いているのも少々エネルギーがいるなあ、と思った次第です。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

私は音を聞きながら,ライナーで編成を確認して驚いたってのが正直なところです。この編成でこういう音を出すっていうのは結構凄いことだなぁなんて感心してしまったのでした。

Di Meolaのアルバムはいいものとそうでもないものの落差が結構激しいと思っていますが,これは好きな方の部類でした。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

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