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2015年5月16日 (土)

400円で仕入れたPat Martinoとギタリストたちの共演盤

All_sides_now"All Sides Now" Pat Martino(Blue Note)

これも久々の中古盤屋立ち寄りの際に購入したものである。私はPat Martinoは結構好きな方だと思うが,全部買うってほどのファンではない。だから本作のように存在は知っていても,ずっと買わずにいた作品も多々あるわけだが,中古盤屋で400円で売っていたので,ついつい財布の紐も緩んだ私である(それほど大げさな金額ではないが...)。

この作品はPat Martinoが7人のギタリストとCassandra Wilsonをゲストに演奏を繰り広げたものであるが,共演するギタリストによって,随分感じが変わってしまうのが面白い。特に浮いているのは完全にロックのままのJoe Satrianiと,我が道を行くLes Paulだろうが,そのほかの面々は自分の個性も出しながら,前述の二人まではいかず,比較的穏健な(?)共演ぶりである。

こういうアルバムはえてして総花的になりがちであるが,主役としてのPat Martinoの色が相当濃厚に出ているので,筋は一本通っているということで,聞き通しても違和感がないのは立派なことである。Pat Martinoのギターは誰がどう聞いても彼のものであり,そこにほかのギタリストが加わったところで,MartinoはMartinoである。その徹底ぶりがある意味心地よい。

私としては,それほど期待していなかったアルバムだったのだが,実のところ,これは結構楽しめてしまったし,客演者ではマイキー(Mike Stern)が2曲弾いているところは,マイキー好きの私としては更に嬉しかった。肩ひじ張らず聞ける一方,Pat Martinoの技も楽しめる結構お得なアルバムと思った。星★★★★。尚,Martinoの伴奏だけで,Cassandra Wilsonが歌うJoni Mitchell作"Both Sides Now"は彼女らしいディープな歌いっぷりで,これも非常に嬉しかった。それにしても,冒頭で聞かれるCharlie Hunterはどう聞いてもオルガンに聞こえてしまう。8弦ギターって凄いねぇ(笑)。

Recorded between June, 1996 and January, 1997

Personnel: Pat Martino(g), Charlie Hunter(g), Tuck Andress(g), Kevin Eubanks(g), Les Paul(g), Joe Satriani(g), Mike Stern(g), Michael Hedges(g, ds), Cassandra Wilson(vo), Lou Pollo(g), Paul Nowinski(b), Scott Colley(b), Scott Amendois(ds), Ben Perowsky(ds), Jeff Hershfield(ds)

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