TOTOの新作は悪くはないと思うが,決定的なキラー・チューンがないかなぁ...。
"TOTO XIV" TOTO(Frontier Recordings)
TOTOの新作がリリースされて,チャート・アクションも上々のようである。このアルバム,店頭でも,ネットでも結構品薄状態が続いていて,価格も妙に高いので,私は格安のアメリカのセラーから飛ばしていたため,デリバリーには時間が掛かってしまった。しかし,デリバリーされてから結構な時間が経っているにもかかわらず,なかなか記事にする時間がなかったのだが,ようやく記事のアップである。よかった,よかった(笑)。
このアルバムのリリースと相前後して,Mike Porcaroが亡くなったが,その代役を多くのベーシストが務めており,その中には懐かしやDavid Hungateも含まれている。そして,ドラムスはKeith Carlockが昨年のライブの流れを引き継いで,継続参加している。Carlockは我々の世界では有名人だが,一般的な知名度はまだまだということで,去年のライブでもSimon Phillipsの不在を嘆く人も多かったわけであるが,ライブの場でもそうだったし,レコーディングにおいても,その親和性には全然問題ないってことは,ここでの演奏を聞けば明らかである。
冒頭の"Running Out of Time"のハード・ドライビングな演奏が聞こえてきて,これはなかなかいいと思わせる。歳を取っても,TOTO節健在である。だが,聞き進むにつれて,レベルが高い演奏であることは認めつつも,やはり昔のような曲の魅力があまり感じられないと思ってしまう。これは私の頭の中に擦り込まれてしまっている往年の曲の数々の魅力を,このアルバムに収められた曲が上回れないということにほかならない。
"Chinatown"のような曲を聞いていると,既視感に襲われる瞬間もある。だからイメージは壊れるものではないとは思うのだが,決定的なキラー・チューンがないように思えてしまうのがちょっと残念である。だからと言って,このアルバムが悪いということではない。水準は保っているのは間違いないが,更に上を求めてしまうのが,我々年寄りってことになる。もちろん,今後のライブにおいては,このアルバムからの曲も演奏するだろうが,やはり受けるのは昔の曲になってしまうんだろうなぁと思ってしまった。まぁ,それは本人たちもわかっていることだろうが。ってことで星★★★☆。
ちなみに,TOTOは今年の夏はYESとダブル・ビルでライブをやるそうである。会場には年寄り大集合になってしまうねぇ(爆)。ついでに言っておくと,TOTOのアルバムでMichael McDonaldの声を聞くとは思っていなかったなぁ。
Personnel: Steve Lukather(vo, g, b), Joseph Williams(vo, key, perc), David Paich(vo, key, b), Steve Porcaro(vo, key), Keith Carlock(ds, vo) with David Hungate(b), Tal Wilkenfeld(b), Leland Sklar(b), Tim Lefebvre(b), Lenny Castro(perc), Martin Tillman(cello), C. J. Vanston(synth, vo), Michael McDonald(vo), Amy Keys(vo), Mabvuto Carpenter(vo), Jamie Savko(vo), Emma Williams(vo), Tom Scott(sax)
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