旅の道連れのSOS
"Live at the Jazz Cafe" Swing Out Sister (Fontana/Mercury)
相変わらず出張中の私なので,シリアスな音楽は聞いてられないということで,移動の道すがらチョイスしたのが本盤である。私はSwing Out Sisterのデビュー作を高く評価しているが,それと同じぐらいのプレイバック回数を誇るのが本作である。10曲入りフル・バージョンは当初日本でリリースされて,海外では短縮バージョンが別のCDのオマケでついていたように記憶する。
私がSwing Out Sisterのアルバムが出るたびに買っていたのも,もはや過去のことになってしまったが,優れたポップ感覚を有するバンドだったことは事実であり,今,本作やデビュー盤を聞いてもそうした印象は揺るがない。だが,本作を聞いた時に驚いたのは,ライブでも十分行けていたということだ。チャラいポップ・バンドではないということは確実に実証されている。だからこそ,私は長年この作品をことあるごとに聞いてきたのだ。
改めて今回聞き直してみて,つくづくいい曲が多いということに気づかされるし,これまで未聴の皆さんにはこれからでも聞いて欲しいと思ってしまうナイスなアルバム。その後マンネリ化したのは仕方ないとしても,その前には本当にいいバンドだったと思う。星★★★★★。マジでいいですわ。
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コメント
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SOSに、あら?
頭文字のアルファベットを並べると、そうなりますね。
旅の道連れのSOS、まさにいいですね。
実は私も大好きで、鮮烈なデビューから、今も、温め、ずっといいなぁ、と思っています。
ブルーノートに聴きに行った時も、満席でしたが、生で聴いても、やはり良かった。
様々な種類の曲があり、女性ボーカルならではのバラード系、切なさを歌った内容も、英語圏でなくても、全体が伝わって来ます。
特に春、この季節の変わり目の、この時期、いいですね。私も、聴いてみよう!
投稿: ひまわり | 2015年4月23日 (木) 08時35分
ひまわりさん,こんにちは。SOSなんて言うと別の意味に取られてしまったかもしれませんね。
もう最近となっては,彼らの追い掛けもやめてしまった私ですが,これは本当に好きでした。デビュー作,これと2枚目があれば今のところはいいかなぁって感じですね。一軍に座っているのはこれとデビュー作だけですが。
今日のようなさわやかな薫風を感じる季節にも,夜にも合ってしまうってのも貴重だと思います。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年4月23日 (木) 17時57分