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2015年4月20日 (月)

久々のDavid SanbornとMarcus Millerのコラボ作

_20150414"Time And the River" David Sanborn(Okeh)

David Sanbornの音楽において,Marcus Millerが果たした役割は大きかったと思う。私にとっての彼の最高作は,今も昔もMarcusプロデュースの”Straight to the Heart"であり,Marcus がプロデュースに関わった"Change of Heart"冒頭の"Chicago Song"は,その後のSanbornの人気曲になったからである。その後も"Close Up"やら"Hearsay"があるが,私はやっぱり前掲の2作の印象が強い。そして,プロデューサーではないが,"Double Vision"でベースを弾いていたのはMarcusだしねぇ。

そんな彼らはライブの場では,故George Dukeも交えたDMS等で共演を続けてきたが,MarcusがSanbornをプロデュースするのは久しぶりだし,CDでの共演も15年ぶりになるらしい。本作は,まずはそのことが話題の第一となるわけだが,正直言って昨今の渋みを増したSanbornの音楽に昔ほどの魅力を感じなくなっていた私でも,このアルバムのリリースを知って,即発注してしまったのであった。

私はPledgeMusicでSanbornのサイン入りのCDを発注したが,事前にダウンロード・ファイルが届いたことはこのブログでも既に記事にした通りだが,先日,現物がデリバリーされたものである。まぁ,このジャケはどうなのよって気もするが,まぁそれはそれとして,今回のアルバムは,ほぼ固定メンツで録音されており,最近のソウル・フレイヴァーが勝りがちのSanbornのアルバムの中では,比較的コンテンポラリー度が高いのは,Marcus Millerプロデュースゆえと言えるかもしれない。

そうした中で,音は結構デッドな響きを有しており,サウンド的にはいかにもフュージョンっていう感じにはなっていないが,むしろこういう音楽には装飾を華美に施すより,こういうトーンの方が合っているような気もする。よくよく考えてみれば,Sanbornも今年で70歳であるから,そりゃあ昔とは違って当たり前であり,むしろ年相応の音であり,演奏ぶりと言えるかもしれない。現在のSanbornに何を求めるかにもよるが,まだまだ現役で行けることは十分に実証されていると思う。星★★★★。

Personnel: David Sanborn(as), Roy Assaf(p, key), Ricky Petersen(org), Yotam Silberstein(g), Nicky Moroch(g), Marcus Miller(b), Marcus Baylor(ds), Javier Diaz(perc), Peter Hess(ss, b-cl, a-fl), Justine Mullens(tp), Tim Vaughn(tb), Larry Braggs(vo), Randy Crawford(vo)

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コメント

EVAです、おはようございます。

私も昔から彼の音楽は大好きで結構持っています。

今回のアルバムダウンロードでご紹介された時からマークしていて先日ゲット今日夕方には届くと思います。

>Double Vision

このアルバム(LP)も私のお気に入りです。

それにしてももう70歳ですか、こちらも歳取るのは当たり前ですね~(爆)。

EVAさん、こんばんは。返事が遅くなりました。

これって私にとってのベストのSanbornとは思いません。しかし,これなら大概の人は納得できるかなって感じです。私はいいと思ってます。

私はサンボーンのリーダー作をあまり聴いている方ではないですけど、このアルバムはマーカス・ミラーとの新録音ということで、手が出ました。やはり年齢を経ているのがいい感じで出ていて、好みのアルバムになりました。もう少し長ければなあ、とも思いましたけれど。

TBさせていただきます。

910さん,こんばんは。TBありがとうございます。

この作品を聞いていると,SanbornとMarcusには特別なケミストリーが働くって気がします。それが相性ってものでしょうが,やはりこれは近年のアルバムの中では一番よかったように思えます。そうは言っても,昔の魅力を凌駕しているとは言いませんが,それでも十分楽しめるアルバムでした。

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