2025年3月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト
無料ブログはココログ

« Matalex:これも250円でゲットしたもの | トップページ | またも中古盤の話:全然知らなかったJeff Beckトリビュートだが,これが結構面白い。 »

2015年4月 1日 (水)

ゆったりと時の流れるようなTore Brunborgの音楽

Gravity"Gravity” Tore Brunborg(Vossa Jazz)

これも先日中古でゲットしてきたものである。これは700円だったかなぁ(笑)。Tore Brunborgと言えば,Tord GustavsenやKetil BjørnstadとのECMでの共演盤でおなじみであるが,私がこのアルバムを購入したのは,偏にメンツに惹かれてのことである。リーダーの良さも認めつつ,ピアノがBugge Wesseseltoft,ベースがLars Danielssonでは大体想定のつく音が出てきても不思議ではない。そして,まさしく予想通りの音楽って感じである。

このメンツから想像される音が冒頭から出てきて,「そうよ,そうなのよ~」とつぶやいてしまった私だが,どうしても熱くなることがない,静謐でありながら,それでも温かみは失わない音楽とでも言えばいいかもしれない。まさに冬の厳しさゆえに,何らかの温かさを求める北欧のミュージシャンらしいという感じの音が全編で展開されていて,この手の音が好きなリスナーにとっては,好物を目の前に出されてしまった子供のような反応を示さざるをえない(笑)。

北欧にはそれこそ音の極北を目指すミュージシャンもいるだろうが,その対極にあるのが彼らの音楽と言えばよいだろうか。6曲目の"Material Balance"という曲がやや異色,あるいは実験的に響くのが,私個人的には惜しいが,それ以外はまさに彼ららしい演奏だと言ってよいだろう。決して刺激的な音楽ではないが,時としてこういう音楽に触れたくなるのも人情であり,落ち着いて時間を過ごしたいと思った時に非常にフィット感のある音楽だと思う。星★★★★。やはりこのメンツであれば,裏切られることはない。

それにしても,最近つくづく思うのだが,昔だったらECMレーベル以外であれば,決して手を出さなかったような欧州ジャズへ,私も随分と反応するようになったものだ。人間変われば変わるのか,元からそういう嗜好があったのかと聞かれれば,多分後者なんだろうねぇと答えざるをえないな(笑)。

Recorded in February, 2003

Personnel: Tore Brunborg(ts, ss), Bugge Wesseltoft(p, synth), Lars Danielsson(b), Anders Engen(ds, perc, vo)

« Matalex:これも250円でゲットしたもの | トップページ | またも中古盤の話:全然知らなかったJeff Beckトリビュートだが,これが結構面白い。 »

ジャズ(2015年の記事)」カテゴリの記事

コメント

音楽狂さん、こんにちはmonakaです。
これも懐かしいアルバムですね。いつ書いたかわからなくなっていましたら閲覧歴でみつけました。
良く解らん事書いてますが、感じ方なのでTBさせていただきます。

monakaさん,こんばんは。返事が遅くなり申し訳ありません。TBありがとうございます。

こういうアルバムを見つけられのも中古盤屋めぐりの結果ではありますが,なかなか時間や機会が見つけにくくなりました。でもまぁいいアルバムですよね。このメンツなら間違いはないと改めて思いました。

ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ゆったりと時の流れるようなTore Brunborgの音楽:

» 心に聞いて GRAVITY / TORE BRUNBORG [JAZZ最中]
TORE BRUNGORGというsaxプレイヤーがいいと思いながら後をフォローしていませんでした。良さそうなアルバムがあるので、メモしておいたらタワーで一枚発見しました。TOREという人、BILLY COBHAMの“NORDK”と言うアルバムで最初聞いたときに,なんと音程のいい人だと思いまし...... [続きを読む]

« Matalex:これも250円でゲットしたもの | トップページ | またも中古盤の話:全然知らなかったJeff Beckトリビュートだが,これが結構面白い。 »