Gabriela Andersのアルバム:Wayne Krantz二重人格説発生(笑)。バンドの演奏と違い過ぎ。
"Cool Again" Gabriela Anders(自主制作盤)
3/13のCotton ClubでのWayne Krantzバンドのライブから帰宅したら,米国から飛ばしていたこのCDがデリバリーされていた。このアルバムを購入したのは,まさに今回Krantzバンドで来日していた3人が伴奏を務めているからであるが,やっている音楽の違いにびっくりさせられてしまった。こっちはあくまでもGabriela Andersを立てて,伴奏に徹したって感じである。Wayne Krantzの最新作,"Good Piranha, Bad Piranha"にも参加していたGabriela Andersであるが,その縁での共演なのかどうかは不明と,ここまで書いてWikipediaを調べてみたら,何と,Gabriela AndersはWayne Krantzの嫁ではないか。そういうことだったのか~。それにしても,ライブでのバンド演奏と全く対極的な演奏ぶりはかなり笑える。嫁の音楽性に合わせて,自我は抑えたKrantzってところか。尻に敷かれてるのかもしれないなぁ(爆)。
音楽としてはアルゼンチン出身のGabriela Andersだけにボサ・ノヴァ的ラテン・テイストが強い。囁くようなGabriela Andersのヴォイスであるから,いつものようなKrantzの演奏をしたら,合うわけがないということは自覚されているということだろうが,それにしても,これはKrantzファンにとっては相当意表を突かれる演奏だと言ってもよいだろう。
そういうこともあって,本日の冗談のような主題となったわけだが,本当に全然違うのである。でもWayne Krantzの別の側面が見られて(聞かれて),なかなか面白かった。これが本当の「婦唱夫随」である。それってFleurineとBrad Mehldauと同じだなぁ。星★★★★。
Personnel: Gabriela Anders(vo, g, key), Wayne Krantz(g), Jim Ridl(p), Anthony Jackson(b), Cliff Almond(ds), Horacio "Negro" Hernandez(perc), Rogerio Bocatto(perc)
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