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2015年3月16日 (月)

今日は懐メロ:Bob James & Earl Klughの"One on One"

One_on_one "One on One" Bob James & Earl Klugh(Tappan Zee)

昨今の廉価盤再発ラッシュの中で,Bob James絡みのTappan Zeeレーベルの作品もリイシューされたが,私もそのうち何枚かを懐かしくて買ってしまった。今日のお題は"One on One"である。その後も続編と言ってよい"Two of a Kind"や"Cool"をリリースしているBob JamesとEarl Klughの初双頭盤である。続編がリリースされたということは,このアルバムの人気が高かったことの裏返しだと言えるが,このアルバムがリリースされてから,もう35年あまりということに時の流れの早さを感じざるをえない。

しかし,そんな時間の経過を感じさせないところが,この音楽のよいところである。ある意味,ジャズ的な緊張感とは無縁なサウンドである。だが,この心地よさ自体を楽しめばいいのであって,BGMと言われようが,イージー・リスニングだと言われようが,別にいいではないかと開き直ってしまえばよいと思っている。いずれにしても,こういう音楽は理屈をこねるのではなく,素直に楽しめばいい類の音楽だと思えばよいのだ。

そもそもBob JamesとEarl Klughがタッグを組んだ時点で,こういう音が出ることは想定内であるが,音楽的なレベルと心地よさは折り紙つきである。Earl KlughはDave Grusin傘下で多くの人に知れることになったわけだが,改めてこのアルバムを聞いていると,Dave Grusinとのコラボレーションとはちょっと違ったかたちでの魅力が出ているように思える。例えば"Finger Painting"等のアルバムはDave Grusinのアレンジメントの個性が明確に出ているが,現在の私としてはどっちが合っていたかと言えば,Bob Jamesの方だったのではないかと思える。私はトータルなミュージシャン,あるいはアルバムの魅力としてはDave GrusinをBob Jamesよりも評価しているつもりだが,こういうシンプルな感じの音作りはBob Jamesがうまいなぁと思ってしまった。

いずれにしても,懐かしさ半分,改めて気がつかされる心地よさ半分みたいな感じで,星★★★★。これで,決定的キラー・チューンがあれば,David Sanbornとの"Double Vision"並みに評価したかもなぁ。でも好きだなぁ。

但し,ボーナス・トラックは蛇足。アルバムの雰囲気を壊すだけで,こういうのなら不要と知るべし。

Personnel: Bob James(p, key), Earl Klugh(g), Eric Gale(g), Ron Carter(b), Neil Jason(b), Gary King(b), Harvey Mason(ds), Ralph McDonald(perc)

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ジャズ(2015年の記事)」カテゴリの記事

コメント

いいですねぇ~ 私も幾度となく回しましたよ♪
最高のBGMですよ。なんだか勤務先の障害者さん達に回してあげたいな。木管楽器の心地好さ♪先日はクレモンティーヌのアニメソングを回したら、表情明るかった、音楽通の自閉症者もいるので ボブ・ジェームス良いかも♪

しまちゃんさん,おはようございます。

音楽にはヒーリング効果があると思いますが,いかにもヒーリング的な音楽だけでなく,リズムの明確な音楽でも,好影響が出るってことですよね。音楽の力は偉大です。

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