吹きまくりのBob Berg。Freddie Hubbardを圧倒って感じである。
"Reliving the Moment" Cedar Walton(High Note)
毎度おなじみ,新橋のテナーの聖地「Bar D2」のマスターが,ご自身のブログでご紹介されていたアルバムである。Ceder Waltonはどうしても地味な印象があるし,このジャケなので,マスターのご紹介なかりせば,買っていたかどうかも怪しい(笑)。だが,ここに若き日のBob Bergが入っているということで,かつ,ホーン・メイトがFreddie Hubbardとあっては,俄然注目度アップで,即購入してしまった私であった。そして,出てきた音が相当に熱いのだ。さすが,マスターの目(耳)に狂いはない(きっぱり)。
リーダーのCedar Waltonには申し訳ないが,とにもかくにも,私にとってこのアルバムはBob Bergを聞くためにあると言っても過言ではない。この時期,まだ20代半ばのBob Bergであるが,彼の彼らしいスタイルは既に出来上がっているように聞こえる。何ともハードボイルドである。Bob Bergに比べれば,ゲスト的な扱いのFreddie Hubbardのプレイぶりがゆるく感じられると言っては言い過ぎかもしれないが,ここまでBob Bergに吹かれ倒すと,こちらは昇天寸前である。Cedar Waltonもこちらのイメージを覆すような激しいプレイぶりで,これにも驚かされる。
まぁそうは言っても,音は聞けるレベルとしても,現在のレベルから考えると,決して素晴らしい録音と言えるものではないが,それでもこういう演奏が聞けることに感謝しなければならない。これで"Impressions"のテーマ部分をもう少しカッコよくやってくれていたら,満点だったんだが。それでもBob Bergのプレイを評価し,やや甘いとは思いつつ星★★★★☆。
Recorded Live at the Keystone Korner between December 29, 1977 and January 1, 1978
Personnel: Cedar Waltone(p), Freddie Hubbard(tp, fl-h), Bob Berg(ts), David Williams(b), Billy Higgins(ds)
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