ライブ2連チャン:財布には厳しいが,こればっかりはやめられまへん(笑)。
3/12,13の両日,前者はBlue Note東京におけるMehlianaのライブを,後者はCotton ClubにおけるWayne Krantzのライブを連チャンで観ることとなった。Mehlianaについては,私がBrad Mehldauのコンプリートを目指していることはいつも書いているが,ライブについては,ライブ・ハウスで彼の音楽に触れることがこれまでほとんどなかった(この記事を書いた時にはTUCやビルボードでソロを見ていたのをすっかり失念していた)ので,クラブ・デイトにおける演奏ぶりを楽しみにして行ったものである。今回はMark GuilianaとのMehlianaなので,トリオとは異質の音楽ながら,半ばプログレ化したBrad Mehldauのライブには非常に関心があった。Mark Guilianaの叩き出すパルスに乗せたBrad Mehldauのキーボードはそれはそれで非常に面白かったが,私にとっての「最大の」収穫はBrad Mehldauその人と直接話をする機会があったということである。これだけ彼のファンだと公言しながら,随分と時間が掛かってしまったものである(苦笑)。
そしてWayne Krantzである。私はWayne Krantzが日本に来るたびにライブには行っているつもりだが,前回はビルボード東京だったので,サイン会はあっても,そこへの参加には現地でCDを購入しなければならないということもあり,Wayneと直接話したのは前回Cotton Clubに来た時に遡る。今日話をしていたら,もう5年も前になるということで,思わず"Time Flies!"と言ってしまった。今回はAnthony Jackson,Cliff Almondというトリオでの来日だったが,どんな編成でもKrantzの変態ファンクは健在であった。そして驚いたのが,今回のCotton Clubがフルハウスだったということである。これまでのKrantzのライブは客入りが決してよかったとは言えないが,今回はやっぱり金曜日ってのが効いているのかなぁなんて思っていたが,それでもこの客入りにKrantzもご機嫌だったことは間違いないだろう。私はお知り合いにも遭遇しちゃったしねぇ(笑)。
ということで,今回もいくつかの戦利品をゲットしたわけだが,その一部をご紹介しておこう。Brad Mehldauについては私が持って行ったCDは"Taming the Dragon"を含む4枚と"Elegiac Cycle"の楽譜。今日アップするのはWarnerから出たプロモ盤の"Deregulating Jazz"である。Wayne Krantzも最新作含め4枚を持って行ったが,アップするのは"Separate Cages"と"Two Drink Minimum"。前者はWayne Krantz本人も"This is hard to find."と言っていたが,実は入手は決して難しいわけではないので念のため(笑)。
ついでに,「XXと私」ってことで,今回のライブ後のBrad Mehldau,Wayne Krantzと私の図である。いつものように私の顔にはモザイクを掛けてある。
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ええ!ブラッドをクラブ規模で観るの初めてだったのですかあ〜!良かったですねえ。Mehlianaは無機質感が半端なかったですが、ジュリアーナもブラッドも凄かったですねえ。ブラッドが白髪が増えていてビックリ。初めて見てもう15年過ぎましたから仕方ないですが。
投稿: カビゴン | 2015年3月15日 (日) 18時50分
カビゴンさん,こんばんは。
そうなんですよ。ホールでは何度か見ていますが,クラブでは初めてでした。ということで,これまで彼と直接話す機会もなかったわけですが,ようやくって感じでした。
白髪は私も気になりました。まだ40代なのに随分白髪が増えたように思います。身を削ってプレイしている証ですかね。いずれにしても,次はトリオをクラブで見たいですね。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年3月15日 (日) 21時03分
閣下、先日はどーも。笑
閣下、ほっそりとされましたよね?
ジェントルマンに磨きがかかりましたぜ♪
Mehlianaは、リリース時に賛否両論でしたが、どうも、その賛否が的外れだったきがします。なんつうか、本質と違うところであぁだ、こうだぁ、と騒いでいたきがします。
ライブ、すっごくよかったです。
で、つづいてでかけたWayne Krantzも あのライブの後でどうなんだ??って、おもったりしたのが馬鹿みたいだった。
やっぱ、強烈な個性というのは聴く人を圧巻しますよね。
めちゃ硬派の変態オタクファンクバンドでありました。
すげー疲れた一日でした。。
しかもね、次の日ね、陽水の氷の世界ツアーに行ったんだぜ。。
投稿: Suzuck | 2015年3月16日 (月) 18時35分
Suzuckさん,こんばんは。ダブルTBありがとうございます。
顔はですねぇ,「やつれた」って感じですかね(爆)。体重はリバウンドしていて,決してやせたわけではないんですよ。出張疲れじゃないですかね。
今回の2連チャンは私にとっては興奮の2夜だったわけですが,いろいろ思うところもあるんですよね。Mehlianaは想定通りでしたし,Krantzもよかったです。ただ,ドラムスはKeith Carlockの方がKrantzには合ってる気がしました。Cliff Almondはソリッドで素晴らしいドラマーだと思いましたが,Carlockのようにはドラムスが歌わないなぁなんてライブ中思っていました。
いずれにしても,Krantzでフルハウスになること自体が奇跡的と思ってましたが,あんな(いい意味での)変態音楽にどれだけの聴衆がはまっていたのか?なんて実は心配になってしまいました。我々のようなオタクばかりではないはずなので。まぁ,自分は楽しんでいたんでいいんですけど。
ちなみにライブの間,Krantzが野村義男に見えて仕方がなかった私です(笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年3月16日 (月) 22時20分