Simona Premazziはやっぱり激しい人であった(笑)
"Looking for an Exit" Simona Premazzi(自主制作盤)
先日,Jeremy Peltのアルバムを取り上げた時に,そこで結構激しいピアノを弾いていたSimona Premazziのこのアルバムが気になると書いたばかりだが,実は早速注文してしまって,早々と到着である。
この人のピアノ・タッチは結構力強く,鋭いなぁと思わせる部分があって,音だけ聞いていると女性だと思わないリスナーもいるのではないかと感じる。このご時世,男性的だ,女性的だという表現はあまり適切ではないが,Joe Sanders,Ari Hoenigという濃いメンツに囲まれてのトリオ・アルバムは一種の爽快感さえもたらすようなサウンドである。「胸がすく」っていうのが適切のようにさえ感じる。こうしたトリオゆえに"Autumn Leaves"や"But Not for Me"のような大スタンダードをやっても普通のアプローチではないが,下手をすれば,頭でっかちで全然面白くない演奏になってしまいかねないものが,彼女たちがやるとそれが厭味ったらしくなっていないのがいいのだ。そういうところは私の好みとのフィット感も強い。
いずれにしても,つい先日までSimona Premazziというピアニストについても,本作のような優れたアルバムについても全く認知していなかったという,自分の無知を反省したくなるような快作。そうした点も含めて星★★★★☆としてしまおう。これ,結構好きだなぁ(笑)。って,気付くの遅ぇ~よ(爆)。
Recorded on December 30 & 31, 2005
Personnel: Simona Premazzi(p), Joe Sanders(b), Ari Hoenig(ds)
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