East Windレーベル全作再発は快挙だな~。
昨今はジャズの旧譜を廉価でどかんと再発するってのが流行りであるが,これまで入手の難しかったものまでどんどん出してくれるのはありがたいことである。今回のお題は日本のジャズ史においても,その名を記憶すべきEast Windレーベルである。このレーベルは日本人のミュージシャンに加えて,海外のミュージシャンのアルバムも積極的にリリースしたことで多くの人の記憶に残っているに違いない。今にして思えば,印象的なジャケが多いことも特徴的であった。私もジャズを聞き始めた頃,The Great Jazz Trioやナベサダ,あるいは富樫雅彦の「スピリチュアル・ネイチャー」等を買ったのも懐かしい。The Great Jazz Trioなんかはほぼリアルタイムで聞いていてもわかりやすいものではあったが,富樫なんかはその頃は全く理解できていなかった...(笑)。じゃあ今はわかってんのか?と聞かれれば,相変わらず「・・・」かもしれんが(爆)。
今回再発された作品をよくよく眺めていると,このレーベルには「へぇ~,こんなものまで」って感じの作品も多数ある。Reggie LucasとかSam Morrisonなんてのはその代表みたいな感じではないか。さすがに35~40年近く前に,そんな音源には一切興味を示していなかった私である。今回も,既に保有しているものもあるから,もちろん全部買うなんてことはしなかったが,それでも9枚購入である。菊地雅章関係が2枚,ナベサダ2枚,峰厚介1枚,日野1枚,富樫2枚とAnn Burtonである。Ann BurtonはLPでも保有しているが,なかなか聞く機会がないので,今回のCDでの再購入だが,日本人ミュージシャンをバックに従え,ナイスな歌唱を聞かせるこの作品,実は結構好きなアルバムなのだ。
ということで,今回の購入作はどちらかと言えばメジャーな作品が中心になったが,今回購入した9枚を通じて,今一度70年代の日本人のジャズのレベルを確認し,追体験したいと思う。こういう再発ならいつでも歓迎である。アルバムについては追々記事をアップしていくこととしたい。まずは今日は代表としてAnn Burtonのジャケをアップしておこう。
それにしても,次はどういうところが出てくるのかが楽しみになってきたなぁ。メジャーな線でFlying Diskレーベル辺りが狙い目かな?再発されれば喜ぶ人も多そうだがどうだろう。
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