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2015年2月 6日 (金)

これにしびれない中年はいないだろうと思わせるDiana Krallの新譜

Diana_krall

"Wallflower" Diana Krall(Verve)

私はジャズ・ヴォーカルの熱心な聞き手ではないので,Diana Krallの新譜が出るからと言って,別に勇んで購入するつもりもなかったのだが,某ショップで"Desperado"がかかっていて,一発でまいってしまった。全編,中年オヤジの心をくすぐる名曲満載のアルバムであり,Diana Krallの声,そしてこの落ち着いたアレンジ(っていうより,全てミディアム・スロー以下って感じだから当然だが...)でこれらの曲をやられてしまっては,まいらない方がおかしいと思いたくなる(きっぱり)。

とにかく,私の子供の頃から青春時代(ちょっと照れ臭い...)を彩った60~70年代のロック/ポップスの曲がいい感じで収められているのである。それらの曲が郷愁を誘うだけでなく,的確なバッキングに支えられて,Diana Krallが気持ちよさそうに歌っているのが,リスナーである私にとっても何とも心地よい。

もはやこれは純粋ジャズ・ヴォーカルって感じではなく,見事なポップスのアルバムと言ってもよいと思うが,ヴォーカル・アルバムを聞いて,これほどしびれたって思ったのは久しぶりのことのように思える。とにかくたまらない選曲なのだ。どれも素晴らしい歌唱だが,なかでも私がいいと思ったのがElton Johnの"Sorry Seems to Be the Hardest Word"だろうか。"I Can't Tell You Why"もいいしなぁ,てな感じでどれを聞いても満足できると思う。最後から2曲目のRandy Newman作,Bonnie Raitt歌唱の"Feel Like Home"(Randy Newmanの"Faust"所収)と最後のCrowded Houseの"Don't Dream It's Over"は意外な選曲のようにも思うが,いいところ引っ張ってくるねぇって感じである。Crowded Houseなんて,万人の心に甘酸っぱい感覚をもたらしそうな曲だもんなぁ。まじでいいねぇ...。

ってことで,音楽的な趣味のよさもあるが,とにかく中年オヤジのハートをえぐられたってことで,オマケの意味も含めて星★★★★★。CDのクレジットは文字が小さ過ぎてよく見えないので,今回は省略するが,David Fosterのオーケストレーションが効いているのは言うまでもない。いや~,まいった。私が購入したのは通常盤だが,こんなにいいなら,デラックス・エディションを買っとけばよかったと後悔する私である。

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コメント

それほど期待してはいなかったものの、偉大な名曲揃いの割にはカバーされる頻度が比較的少ないオリジナリティーの強い選曲だなあと興味を持って発売を待っていました。一聴したところで、嗚呼、ジャズでなくポピュラーアルバムなのだと思いましたが、ProducerがTomy LipumaでなくDavid Fosterならさもありなん。DianaもPianoをあまり弾いてないし。一本調子のバラッド編曲とオーケストレーション・アレンジなれど、名曲の威力とDiana Krallの愛情極まりない歌唱を際立たせる確信犯的なアレンジだったかと合点がいきました。私がしびれたのはI'm not in loveですかねえ。元唄よりも表現で勝っている。このアルバム、CD購買層である中年をターゲットにしてズバリど真ん中。売れるでしょうなあ。

カビゴンさん,こんばんは。

「名曲の威力とDiana Krallの愛情極まりない歌唱を際立たせる確信犯的なアレンジ」とはまさしくその通りと思いますし,「中年をターゲットにしてズバリど真ん中」というのもその通りです。まんまとはまってしまった私です。

いずれにしても,どの曲もそれぞれよさを持っていて,これは見事なヴォーカル・アルバムだと思いました。

閣下、これは泣けますよねえ。

私は、結構期待してたんですが、ここまでくると、、
ジャズ度の希薄なことが幸いなのかもしれないと思いましたね。
で、私もこの字がまったく読めないのですが。。
ダイアナさまは、ピアノ弾いてるんですか?
痺れまくって、ダーリンにも聴かせてしまった私です。
何度目かには、、3人で合唱状態になりました。

私も、けちって輸入盤の一番安いのにしちゃったんだけど、
検索したら、めらめらとデラックスヴァージョンほしくなってしまいました。

 ジャズ・ピアニストとしてもったいないとの疑問を持ちながら・・・、それでも納得してしまう郷愁と感動の一枚でした。

Suzuckさん,こんにちは。TBありがとうございます。

私はケチったって言うより,デラックス・エディションを認識していなかったんですが,よくよく見ると,あらあらって感じでした。

それにしても,これは一定の年齢層以上には間違いなく同じような感慨をもたらすと言ってよいと思います。Diana Krallは通常盤では3曲しかピアノは弾いていないと思いますので,歌手に徹したと考える方がわかりやすいですね。それでも,絶対これはしびれますよねぇ。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

風呂井戸さん,こんにちは。TBありがとうございます。

確かにピアノはあまり弾いていませんので,彼女に何を期待するかによって,受け取り方は違ってくると思いますが,私は歌だけで風呂井戸さん同様の「郷愁と感動」を味わいました。

若い人には何のこっちゃかもしれませんが,CDを買っているのはうちらの世代ですから,彼らの反応はどうでもいいですわ(笑)。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

これにしびれない中年は…のひとり、私もですよ。彼女を好きになったのは♪The look Of love♪からです。女性ボーカル大好きなんです。そう言えばオランダのトレインチャもこの曲を上手く歌いあげていますね。 今回の新譜早速 購入しよっと。わくわくします♪

しまちゃんさん,おはようございます。

私はDiana Krallその人にしびれているわけではないですが,このアルバムには心底やられましたね。きっとお気に召すと思います。

こんばんは。

去年の9月に発注したLPが先週とどきました。まだ未聴です。(^^;

Diana KrallはWhen I Look in Your Eyesで嵌りました。
私の中のへビィ・ローテーションはエルビス・コステロとの結婚後に出した
The Girl in The Other RoomのNarrow Daylightです。

ロック好きにはこの曲です。

ブラウンさん,こんばんは。

お早くお聞きになって,ずっぽしはまって下さい(笑)。はまること必定ですよ(きっぱり)。

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