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2015年1月 3日 (土)

Max IonataとDado Moroniで今度はStevie Wonder集だ。これが相当楽しめる。

Image

"Two for Stevie" Max Ionata & Dado Moroni(Jando Music)

昨年来日して,イタリア文化会館でライブを聞かせてくれたご両人は,"Two for Duke"というDuke Ellington集をリリースしているが,彼らが今度の素材に選んだのはStevie Wonderである。昨今のStevieについては私はなんの感慨も抱いていないが,"Talking Book"から"Songs in the Key of Life"ぐらいの時期においては,誰も抗うことのできない音楽的魅力を放っていたことを否定できる人はそうはいるまい。天才的だったと言ってもよいはずである。

このアルバムにもそうした時期の曲が多く収められているが,改めてこの作品を聞いて,Stevie Wonderの曲の魅力を再認識した私である。企画としては昨日取り上げた"Celebrating the Dark Side of the Moon"に近いもののようにも感じさせるが,印象は全然違う。リスペクトは示しながらも,あくまでもこの二人は曲を素材として扱い,彼らのボキャブラリーの中で演奏しているし,演奏していることの楽しさがヴィヴィッドに伝わってくるのが嬉しい。

そして演奏もイタリア的な大らかさがStevie Wonderの音楽的な魅力を表現するのにピッタリって気がする。本作は歴史的名盤とか,今年のベスト盤とかに選定されるような作品ではないかもしれないが,音楽の楽しさを感じさせるという点においては,新年に相応しいという気がする。こっちを新年最初のディスクとして取り上げた方が良かった,なんて思っても後悔先に立たず(苦笑)。カクテル・ジャズ的な感じはあるものの,これってやっぱり楽しいなぁってことで,ついつい評価も甘くなり星★★★★☆。

一部の曲でDado Moroniはベースを弾いているが,来日時同様ここでもベースでも達者なところを聞かせる。Max Ionataは一部でエフェクターを通しているが,これはなくてもよかったかななんて思わなくもないが,ここはこの二人によく合った素材を選択したことの勝利。そして,この二人によるデュオだからこそ出せたくつろぎ感と言っておこう。

Personnel: Max Ionata(ts, ss), Dado Moroni(p, el-p, b)

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コメント

閣下、こんばんは。
簡単に春にはならなかったですねぇ。

去年イタリア会館に行けたおかげで とても親近感があります。
ベース弾くとこもみちゃったし。
陽気でおおらかな演奏ですが やるとこはやる!って感じでしたね。


Suzuckさん,おはようございます。TBありがとうございます。まだまだ寒い日が続きますが,積雪の方は大丈夫でしょうか?

おっしゃる通り,昨年のライブのこともあって,親近感はわいてますよねぇ。Dado MoroniもMaxもナイス・ガイですしね。

でもこの陽気さはいいですねぇ。辛気臭さゼロみたいな感じで,楽しかったです。

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