1週間ぶりの音楽記事はなぜかBoston(笑)。
新年早々中国に出張していたので,音楽について書く余裕もなく(聴く余裕もなかったが...),1週間ぶりの音楽の記事であるが,それがなんでBostonやねん?と聞かれれば,単なる気まぐれである(笑)。
昨年,なんと35年振りの来日を果たした彼らであるが,とにかくこのデビュー・アルバム(及び第2作の"Don't Look Back")はよく売れたよなぁってのが私の印象である。彼らがデビューした頃は私は中学生であったが,こういう音楽にも目配りはしつつも,当時一番好きだったのはプログレ,あるいはよりオーセンティックなアメリカン・ロックだったりしたので,ちゃんと聞いたことは実はなかった。これまでもリアル・タイムでアルバムを買ったのは"Third Stage"ぐらいで,もっぱらベスト盤で彼らの音楽を聞いていたので,決して彼らのファンではない。このアルバムだって,何年も前に買ったものだが,まともに聞いた記憶がなかった。だが,"More Than a Feeling"については,昔からいけていると思っていたのも事実である。だが,それもコンピレーション"FM"や彼らのベスト盤で聞いていたというのが実態なのである。
だが,今回,真っ当にこのアルバムを聞いて,へぇ~って思ったのが"Foreplay / Long Time"におけるオルガン・プレイであった。Bostonと言えば,Tom Sholzのギター・サウンドが語られることが多いように思うが,ここでのオルガンはかなりプログレ的と言えるのが非常に興味深かった。今にして思えば,インダストリアル・ロックと言われるかもしれないが,今から40年近く前にやっていた音楽でも,決して悪いと思わない。あるいはむしろこのメロディアスな感覚って重要なのではないかと思えてしまった。こういうことがあるから,たまには古い音楽も聞かなければならんと思ってしまう。わかったようなふりをして,まだまだ触れていない音楽は多数あるのである。新しい音楽を聞くことも重要だが,まさに温故知新という感じがしてしまった。
ただ,言い訳になるが,私がBostonのアルバムに関して,どうしても購入意欲がわかなかったのは彼らのアルバムのジャケのセンスの悪さゆえである。これがもう少しまともだったら,私も若い頃から彼らの音楽に積極的に関与していたかもしれないし,去年のライブにも行っていたかもしれないなぁ(苦笑)。まぁ,今聞いても星★★★★ぐらいには評価できるとは思うが,クラゲのできそこないのようなデザインのジャケは今でも最悪だと思っている(きっぱり)。
Personnel: Tom Scholz(g, clavinet, org, b), Brad Delp(vo, g), Sib Hashian(ds), Jim Masdea(ds), Barry Goudreau(g), Fran Sheehan(b)
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