超お買い得のQuestによるライブ音源
"Testament - Live in Stockholm 2012" Quest(Vaju Production)
本作は今年の秋口にダウンロード音源としてリリースされたもののようなのだが,Dave LiebmanのWebサイトにすらまだ記述がないので,新橋のテナーの聖地「Bar D2」のマスターに教えてもらわなければ,絶対に認識できていなかったであろうものである。
ストックホルムにおける2012年のライブというのはタイトルからわかる通りであるが,詳しいデータがないので,ヴェニューや録音日等は不明である。だが,そんなことはどうでもいいと思えるぐらい,Questらしい緊張感に溢れた素晴らしい演奏を聞くことができる。しかも全10曲,2時間を越えるのだから,おそらくはライブ・ハウスにおけるファースト,セカンド・セットを完全収録したものであろう。そんな演奏が某サイトでは900円で買えてしまうのでは,これはお買い得を通り越して,「ありがたや~」と叫びたくなってしまったのは私だけではあるまい。
Questは2007年に"Redemption"をリリースして復活後,音源は結構リリースしている,先日はNYCのBirdlandにも出ていて,ライブ活動は続けているようだが,来日は難しいだろうなぁと思わせるだけに,こういう音源だけでも出してくれるだけでもありがたい。そして,音はどこから聞いてもQuestらしいスリリングでハイブラウな音楽である。こういう音楽が売れるとは思えないが,ジャズという音楽のテンションを感じさせるだけでなく,この4人のミュージシャンの資質の高さを見事に実証したライブ音源だと思う。
私は常々,最近はそば屋でもBGMがジャズだぜなんて皮肉を言っているが,決してそうしたBGMにはならないジャズもある。耳触りのよいものだけがジャズだけでなく,こうした演奏にはちゃんと対峙することも必要なのだと強く感じてしまう。演奏のクォリティに加え,値段も含め星★★★★★としてしまおう。素晴らしい。
実際のデータはわからないので,あくまでもFacebook上等のデータからの推測だが,多分この演奏が行われたのはFasching Clubというところで,2012/10/30だった模様。
Recorded Live in Stockholm in 2012
Personnel: Dave Liebman(ts, ss), Richie Beirach(p), Ron McClure(b), Billy Hart(ds)
« 結局今週は... | トップページ | 仙台にて食したもの »
「新譜」カテゴリの記事
- Chick Coreaの旭川でのソロ・ライブ音源が公開された。(2026.02.06)
- Joel Rossの新作はその名も"Gospel Music"。だが,典型的ゴスペルではない。(2026.02.07)
「ジャズ(2014年の記事)」カテゴリの記事
- 2014年の回顧(その4):ジャズ編(2014.12.30)
- ジャズ・ギタリスト,John Scofieldが楽しめるライブ盤(2014.12.25)
- 今頃になって上原ひろみの"Alive"を聞く。(2014.12.23)
- Marko Churnchetz:ショップをうろついて出会ったなかなかナイスなアルバム(2014.12.21)
- コレクターはつらいよ(17):"The Broadway Lullaby Project"にBrad Mehldauが1曲だけ参加。(2014.12.15)


































































コメント