2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト
無料ブログはココログ

« 見たかった「インターステラー」をようやく観に行った | トップページ | 話題沸騰なんだろうなぁ:オリジナル楽器による「春の祭典」 »

2014年12月10日 (水)

ギャグのようなタイトルだが,中身はなかなか面白いJames Farmの第2作

Jamesfarmcityfolk

"City Folk" James Farm(Nonesuch)

Joshua Redman,Aaron Parks,Matt Penman,Eric Harlandという強力なメンツを揃えたJames Farmの第2作がリリースされて,記事をアップできないうちに,そこそこ時間が経過してしまった。この牛が4頭並んだ写真に"City Folk(町の人々)"ってギャグかっ?と突っ込みたくなるのは私だけではなかろうが,まぁそれはさておきである。

このメンツが揃っていれば,リスナー側としては,期待してしまうのが筋とは思うが,2011年の第1作から3年以上経過しての,満を持しての第2作ってことだろう。以前にも書いたが,私はJoshua Redmanがあまり得意でない中,このバンドはほかの3人に注目が行き,それがいい感じで機能していて,前作も相応に評価した私である。その後,Aaron Parks,Eric Harlandはリーダーとしてもいい仕事をこなしての再集結であるから,更にバンドとしての魅力も高まろうというものである。レパートリーもJosua Redman,Aaron Parks,Matt Penmanが各々3曲ずつ,Eric Harlandが1曲と分け合っており,やはりバンドとしての意識が強いということがわかる。

冒頭のMatt Penman作曲による"Two Steps"は不思議な感じの曲調に面食らうが,2曲目のAaron Parksによる"Unknown"で私としては,「おぉっ,これ,これ」って感じになる。そしてHarlandの"North Star"でその魅力に拍車が掛かるってな具合であるから,私がプロデューサーだったら曲順を変えたかもなぁなんて思ってしまうが,それでも続々と出てくる快演には嬉しくなってしまう。決してこれはコンベンショナルな音楽ではなく,現代のジャズだよなぁと思わせてくれる演奏集であり,かつレベルが高い。

どうせなら,よりエレクトリックな感覚を持ち込んでも面白かったのではないかと"Aspirin"でのParksのRhodesを聞いていると思ってしまう(正直,Aaron Parksは効果音的にかなり細かくエレクトリック楽器を交えていてもである)が,これはやはりなかなかによく出来たアルバムである。Parksの楽器の使い分けのニュアンスを聞き取るためには,もう少し音量を上げて聞いた方がよかったかなぁとも思うが,それは環境が許さないというのも事実である。今度,通勤途上でボリューム上げて聞いてみますか(笑)。曲によって,魅力にバラツキがあるように思えるので星★★★★。

Recorded between January 4 and 7, 2014

Personnel: Joshua Redman(ts, ss), Aaron Parks(p, el-p, synth, vo), Matt Penman(b), Eric Harland(ds, perc, dulcimer)

« 見たかった「インターステラー」をようやく観に行った | トップページ | 話題沸騰なんだろうなぁ:オリジナル楽器による「春の祭典」 »

新譜」カテゴリの記事

ジャズ(2014年の記事)」カテゴリの記事

コメント

私もJoshua Redmanの良さが分からなかったし、Aaron Parksも、Matt Penmanも、Eric Harlandも、これと言って気にして聞いたことがなかったので一作目は注目もしなかったのですが、AaronやMattはCotton Clubでライブを聞いたので、今回は早速聞いてみました。Redman含めこれはSomething newな感じがしますね。全部自作の新曲というのもこのQuartetの心意気を感じます。

カビゴンさん,こんにちは。返信が遅くなりました。

オリジナルで勝負できる実力者の集まりですが,やはりレベルは高かったですね。私としては一作目を聞いた時のインパクトの方が強かったようには思えるのですが,本作も十分評価可能な佳作と思います。

最初はけっこうメロディアスなようでいて、だんだん彼らの深みにはまっていく感じがあって、かなり奥行きを感じました。この4人だったらお手のものかもしれないですけど、このアルバム、気に入りましたです。

TBさせていただきます。

お名前頂いていませんが,TBからすると,910さんですよね。

スリリングな瞬間もあって,結構好きなんですけど,もっと出来るかなぁって感じもありました。それでもいいアルバムではあると思っています。

James Farm一作目も漸く聞いてみました。こういう音楽好きですね。Aaron Parks、Eric Harlandは特に、一聴して新しいことをやろうとしているなあと感じました。四人に対等感があってバランスが良いのも好感が持てます。少しはRedman見直します。

カビゴンさん,こんばんは。

はい。私も書きました通り,私はJoshua Redmanが苦手(Brad Mehldauとの演奏は,Mehldauを聞いてます)なんですが,このバンドでの彼は悪くない。むしろいいと思います。いつまでこのグループを維持できるかはわかりませんが,また来日したら,見てみたいですよね。

私も遅まきながらでございます。

今回のほうが、曲も演奏も良いとおもいます。前回より違断然好きです。
ジョシュアは苦手ではありませんが、クールすぎちゃう感じ。。
James Farmでライブを聴いた時も、1番印象にのこったのはアーロンさまでした。

トラバありがとうございました。m(_ _)m
今年も、よろしくお願いいたします♪

Suzuckさん,こんにちは。TBありがとうございます。

Aaron Parksは好青年ですしねぇ。音楽もいいし。私もこのバンドにおける彼のポジションはかなり重要と思います。

ということで,こちらこそ本年もよろしくどうぞ。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

» City Folk/James Farm [ジャズCDの個人ページBlog(含むECM)]
数年前に1作目が出た時は「James Farm」がタイトルで、4人のメンバーの名 [続きを読む]

» City Folk / James Farm [My Secret Room]
Joshua Redman、Aaron Rarks、Matt Penman、Er [続きを読む]

« 見たかった「インターステラー」をようやく観に行った | トップページ | 話題沸騰なんだろうなぁ:オリジナル楽器による「春の祭典」 »