いきなりのアフリカン・フレイヴァーにびっくりする"Virgin Beauty"
"Virgin Beauty" Ornette Coleman &Prime Time(Epic)
私はそこそこOrnette ColemanのCDも保有しているが,大ファンってわけでもないものの,ジャズ史の中で,重要な位置づけにある人だという認識はしている。だが,基本的にはそれまでになかったスタイルを打ち出したことにこし意義があるのであって,何でもかんでもいいというつもりもない。だが,エレクトリックな構成になっても,一種独特な味を醸し出す人であることは間違いないところである。
そんな私がこのアルバムを買ったのは,完全な気まぐれである。本当は"Of Human Feelings"を買うつもりだったのではないかと思うのだが,そっちがなかなか見つからないので,こっちを買ったって感じである。まぁ,DeadのJerry Garciaが参加していることも興味あったし...。
そしてアルバムを聞いてみると,素っ頓狂な(笑)感じの"3 Wishes"で幕が開くのだが,このアフリカ的なフレイヴァーはジャケに見られるような感じとイメージが合致するなぁって感じなのだが,そうしたフレイヴァーはこの1曲だけで,その後はどちらかというとファンクっぽさが強くなり,違和感なく進んでいく。Ornetteはここでは2ギター,2ベース,2ドラムスというバックを従えているが,編成から想像されるような音の重さは感じられないのが,Ornette Colemanらしいと言えばその通りだろう。この人の音楽はある意味での土臭さは感じさせるが,ヘヴィーだと思ったことはないのだが,何とも軽い感じのファンクである。
注目のJerry Garciaの参加であるが,3曲に留まるが,明らかにPrime Timeの2人のギタリストとはフレージングが違うので,すぐにわかってしまう。やっぱりGariciaはロックな感覚が強いのだ。そういう意味ではOrnetteが異分子と混ざるとどうなるのかってところに興味が湧くわけだが,Garciaの出番はあくまでも控えめなものなので,シナジーが効いているってところまでは行っていないと思う。一方で,80年代のポップ/ロックみたいな感覚を感じさせるところもあって,やっぱり時代だねぇなんて思ってしまった。
まぁ,それなりに面白いアルバムだと思うが,Ornette Colemanを聞くならこれからってことではないって感じである。星★★★☆ぐらいってところにしておこう。
Recorded in 1988
Personnel: Ornette Coleman(as, tp, vln), Denard Coleman(ds, key, perc), Calvin Weston(ds), Jerry Garcia(g), Bern Nix(g), Charles Ellerbie(g), Al MacDowell(b), Chris Walker(b)
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