唐突ながら,Kenny Drew Jr.が亡くなっていたようである。
"The Flame Within" Kenny Drew Jr. (Jazz City)
私がこの作品を保有しているのはBob Bergの参加ゆえであるが,久しぶりに本作を聞いて,記事でも書こうかなぁとネタを探すために,ネットを徘徊していたら,なんとKenny Drew Jr.は今年の8月に亡くなっていたようである。知らぬことだったとは言え,56歳とは若過ぎる死である。
私にとって,Kenny Drew Jr.は決して縁の深いミュージシャンではない。本作もBob Berg目当てだし,Jack Wilkinsとの"Keep in Touch"だって,Wilkins聞きたさに買ったようなものである(ちなみに後者はどこかにしまい込んでしまって,見つかっていないが...)。以前は国内レーベルからアルバムも結構出していたものの,結局はメジャーにはなれず,人気,実力ともに父を凌駕することはなかったように思える。だが,初リーダ作であるはずのこのアルバムを聞いてみれば,モダンな感覚と,コンテンポラリーな感覚を共存させていて,決して悪いものではないと思えた。ただ,何でも出来てしまうことは,裏を返せば「器用貧乏」と言われるリスクもあるわけで,例えば,Chick Corea作の"Matrix"からJacoの"Three Views of a Secret",そしてMonkの"We See"に至る流れなんて,演奏は悪くないとしても,この人の本質がどこにあるのかわからなくなってしまうようなのだ。
まぁ,そうは言いながら,30歳になる前からこうした技術を身につけていたということはよくわかるアルバムではある。それでもやっぱり私の注意はBob Bergに向いてしまうのだが,3曲しか参加していないからねぇ。Bob Bergは冒頭のタイトル・トラックが一番いいように思う。ということで,アルバムとしては星★★★~★★★☆ってところだろう。そんなに悪くはないのだが,これ以上の評価もできないってことである。
Recorded in November, 1987
Personnel: Kenny Drew Jr.(p), Charnett Moffett(b), Al Foster(ds), Bob Berg(ts)
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