Jochen Rueckert:またもよく出来たドラマーのアルバムが登場
"We Make the Rules" Jochen Rueckert(Whirlwind Recordings)
私にとって,Jochen Rueckertと言えば,Marc Coplandとのトリオ作が何と言っても印象深いわけだが,リーダー作を買うのはこれが初めてである。昨今はドラマーによる優れたリーダー作が多いので,メンツもいいので,今回の購入となったが,これがまたなかなかよく出来ている。
Jochen Rueckertの前作はPirouetから出た"Somewhere, Meeting Nobody"ってことになるのだろうが,そちらも気にはなりつつ,購入には至っていなかったのだが,本作はギターがBrad ShepikからLage Lundに代わっただけで,編成は前作と同じである。私の心変わりをそそったのはLage Lundってことになるが,これが極めて現代的,あるいは典型的とも言うべき最近のジャズの香りをかなり醸し出している。まさにコンテンポラリーなジャズって感じなのである。
メンツがメンツなので,熱くなる感じの演奏ではない。かなりクールな感覚を持つアルバムであり,このあたりは好みがわかれるところではないかと思うが,まぁ,Marc Coplandとやるような人なので,当然,こうした響きになることもうなずけるわけではあるが,結構半端ではないクールさと言ってもよいかもしれない。例えるのであれば,私にとってはドラマーとしてはAntonio Sanchezの対極に位置すると言いたくなるような感じ,と言えばおわかり頂けるのではなかろうか。
いずれにしても,演奏の質としては非常に高いと思うし,これはより多くの人に注目されてもいいアルバム。やや甘いかなぁと思いつつ,星★★★★☆にしてしまおう。しかし,クレジットに録音した時間まで書いてあるのは珍しいねぇ。だが,録音時間から想像されるような感覚というより,これはどう聞いても「夜向きの音楽」である(笑)。
Recorded on February 10th, 2014 between 11AM and 7PM
Personnel: Jochen Rueckert(ds), Mark Turner(ts), Lage Lund(g), Matt Penman(b)
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