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2014年11月17日 (月)

Antonio Loureiroの東京ライブが素晴らしい。マジで最高だ。

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"Live in Tokyo" Antonio Loureiro (NRT)

私はこのブログにAntonio Loureiroのことを書いたことはないはずだ。だが,彼のアルバムはダウンロード音源やら,CDやらでひそかに聞いてきた。この人,非常にいい曲を書く人で,コンテンポラリーなブラジル音楽を語る上で,かなり重要な人だと思っている。だが,このアルバムが録音された際の来日情報なんて全くフォローできていなかったのだから,その認識も怪しいものである。

このアルバムもリリースされていることは承知していながら,注文もしていなかったのだが,ブログのお知り合いのkenさんが取り上げられていて,おぉっ,そうだ,買わねばということで慌てて発注したものだが,これがまたなんともしびれる出来である。曲の良さはもちろん,日本人のバックとの共演ぶりも素晴らしく,急造セッションとは思えぬクォリティの高さである。そして何よりもAntonio Loureiroの魅力的なヴォイスに酔わされる。あまりにも心地よい響きである。ある意味,これは私にとってブラジル男性歌手の理想のようなものにさえ感じさせるのだ。

心地よいと言ってもイージー・リスニングという意味ではない。どこを切っても魅力的な声,ピアノ,そして曲である。こういう演奏は,プレイバックの無限ループ化を生む。こういう音楽はなかなか出会うことが難しいと思えるほどだ。同じような経験をしたのは同じブラジルのPaula Santoro以来ではないか。Paula Santoroよりはずっとウェットかつ激しい感覚があるが,私の音楽的嗜好にぴったり。まさに私にジャスト・フィットなのである。返す返すもこのライブの場にいなかった自分の不明を恨みたくなるそんな一枚。喜んで星★★★★★としてしまおう。

私はブラジル音楽は概して女性歌手志向が強いと思うが,女性に限らず,ちゃんとフォローすべき人はちゃんとフォローせねばと改めて痛感させられた一枚である。

Recorded Live at WWW, Tokyo on August 29, 2013

Antonio Loureiro(p,vo), 芳垣安洋(ds), 鈴木正人(b), 佐藤芳明(accord)

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コメント

言及、ありがとうございます。
確かに男性の唄い手、ってミルトンとかトニーニョのあとは意識がいっていない、ような気がします。(感度が低い事実もあるのだけど)
それにしても、ブラジルからの新しい奏者が、ジャズの主流の末裔のように思えてしまうのは何故だろう、って最近、考えています。不思議。
(鳥が恐竜の末裔のような感じで)

kenさん,こんばんは。TBありがとうございます。

近年,ブラジル音楽で推してきたのがほとんど女性ばかりでしたが,この人は現代的な部分を示しつつ,アバンギャルド一歩手前みたいなところがあるのも刺激的ですよね。そして,助演した日本人ミュージシャンの演奏にも支えられて,非常にいい音楽を聴かせてもらいました。いずれにしても,もっと感度を高めないといけませんね。

閣下、お久しぶりです。笑
素晴らしいミュージシャンですよね!!
懐かしさと先進的なものが混同してるとおもうんだけど。
なにより、声が好きで曲もいいなーと、おもいます。
ブラジルは友だちが詳しいのですが、近年のものとなると皆さんの方が積極的です。来日情報は「山形ブラジル音楽普及協会」を押さえておくと周辺が集まってきます。。
が、行けないものは行けない。笑
トラバ、ありがとございました。

今年は、わたし的には岩川光&キケシネシが悩みの種です。

Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございます。

Suzuckさんの情報源の一つを垣間見たような気がしますねぇ。私のアンテナなんて低いもんですわ(と自虐的になる)。

このアルバムについては「懐かしさと先進的なもの」のハイブリッドぶりが凄いです。それにしても,素晴らしいですよね~。

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