Patti Smithの"Twelve":なぜ私はこのアルバムを聞かずに放置していたのか...?
"Twelve" Patti Smith(Columbia)
実を言うと,このアルバムを保有していたことをすっかり失念していた私である。買ってから一度でもプレイバックしたことがあるのか?と聞かれると"Yes"と答える自信がない(爆)。それがなぜなのかは全くわからないのが情けないが,いずれにしても,この優れたカバー・アルバムを放置してきたことを悔やんでいる私である。ライブにも足を運び,彼女のアルバムをプッシュしてきたにもかかわらず,この体たらくと言われても言い訳不能である。
ということで,自戒の念を込めてちゃんと聞いてみた。収められている曲は多岐に渡るのだが,結構有名な曲ばかりであり,それが意外と言えば意外に思えるが,それでも何を歌っても,Patti Smithの世界に変えてしまうのが,この人の凄いところである。よく知られている曲と言っても,The Beatlesについては"Within You, Without You"を選んでしまうところが渋い。そして,Neil Youngは"Helpless",更にNirvanaの"Smells Like Teen Spirit"という盤石のチョイスと言ってよい曲に並んで,Tears for Fearsの"Everybody Wants to Rule the World"のようなちょっと意外な曲も入っているが,Patti Smithのライナーによれば,その歌詞の「政治的な響き」にシンパシーを感じたとのことである。ライナーをよくよく読んでいると,実に面白いので,このCDをお持ちの方は,是非お目通しを願いたいところである。
そんな中で,はまり過ぎだろうと思ったのが"Gimme Shelter"だが,これがPatti Smithの声にぴったりというか,彼女のための曲と言ったら,Stonesファンの顰蹙を買うかもしれないが,それでも,これは非常に優れた演奏だと思った。本当にぴったりなのだ。これ1曲聞くだけでも価値があると言ってもよいような演奏である。そして,はまっているのが,Stevie Wonderの"Pastime Paradise"。何を歌っても,モノにする人である。
いずれにしても,各々の曲に対するPatti Smithのシンパシーがよく表れていて,これは非常に優れたカバー・アルバムである。反省も込めて星★★★★★である。ごめんね,Patti...(苦笑)。メンツは彼女のバックバンドをコアにしているが,ゲスト多数(Sam Shepardがバンジョーを弾いていたりすることが彼女の曲紹介の中に書いてあるが,いちいち書いていられない)なので省略。
尚,ジャケットに写っているのはRobert MaplethorpeがPattiの21歳の誕生日に贈った自作のタンバリンだそうである。なるほど。
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コメント
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今日は。
Patti Smithはお気に入りの歌い手さんなので遅ればせながら本日↑のアルバム抱き合わせで発注しました。
取り寄せになるので若干時間が掛かるようですが到着が楽しみです。
ご紹介有難うございました。
投稿: EVA | 2014年10月12日 (日) 15時49分
EVAさん,こんばんは。本作はきっとお気に召すと信じたいところです。是非改めてご感想をお聞かせ下さい。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年10月12日 (日) 19時54分