遅くなったが,先日のJohn Abercrombieのライブを振り返っておこう。
今回,John Abercrombie 4のライブを見るためにCotton Clubに行った私だが,先日の記事にも書いた通り,私をこのライブに足を運ばせる決定的な要因はMarc Coplandだったのだが,終演後,ジョンアバともMarc Coplandとも話ができたのはよかった。大量CD持ち込みで,ライブにご一緒させて頂くことの多いイタリア・ジャズの女神さまの苦笑を誘っていたが,まぁそれはそれってことで。
それでもって今回のライブであるが,ジョンアバはピックを使わず,親指でのプレイであったのがまず発見。ギターのネックから,左手の親指はほとんどのぞくことはなく,高音弦の方を中心にプレイしているように見受けられた。時折,エフェクターで音をゆがませていたが,それはあくまでも効果音みたいなもので,ほとんどはクリーンなトーンで通していたように思える。私がジョンアバのライブを見るのは,今回が初めてだったので,過去の演奏ぶりとの比較はできないが,ちょっと年齢を感じさせるかなぁっていう気がした。もちろん,破綻はほとんどないので,安心して聞けるのだが,スリリングって言うよりはリリカルと言うべき演奏であったと思う。私が見に行っている時には,若干小節数を間違えたかと思わせるような瞬間もあったし,フレージングも怪しくなったようにも思えたが,最新作"39 Steps"からの曲を中心とした選曲は安心して聞けるものだったと思える。だが,ベース・ソロのバッキングなんかはもう少し地味目に抑えた方がよいように感じられたのも事実である。
一方,私のお目当てと言ってよいMarc Coplandであるが,これが非常に繊細なタッチで,あぁ,こういう感じで弾いていたのかと妙な感慨に浸っていた私である。ゴリゴリ感はゼロ。あくまでもタッチはソフトで,音も決して大きくならない。その一方で,ドラムスのAnthony Pinciottiが相当無遠慮にドラムスを叩くので,ピアノとのバランスが崩れていたのが残念だった。正直なところ,Anthony Pinciottiはうるさ過ぎであったが,途中でブラシに持ち替えた時は真っ当にやっていたのだから,やればできるなら,もう少しニュアンスを活かす伴奏をして欲しかったように思える。だが,それでもMarc Coplandのピアノについては,フレージングもよく,私は大いに満足していたのであった。
また,ベースのPhil Donkinという人は馴染みのない人であったが,英国出身の人らしい。結構なソロ・スペースを与えられていたが,なかなかの好演ぶりであったと思う。
ということで,初のジョンアバのライブということではあったが,Marc Copandは見られたし,ジョンアバの奏法も確認できて,まぁよかったんじゃなかろうかって感じである。熱くなるって感じの演奏ではなかったので,やや緩いなぁと思ってはいたが,文句は言うまい。ってことで,今日は戦利品の"Gateway"の写真をアップしておこう。
Live at Cotton Club on October 20, 2014, 2nd Set
Personnel: John Abercrombie (g), Marc Copland (p), Phil Donkin (b), Anthony Pinciotti (ds)
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ご無沙汰をして折ります。Laieです。最後の書き込みから一年以上が過ぎてしまったような。。(汗)かなり目まぐるしい一年でした。。。
今年、観に行ったジャズライブです。特に、先週お邪魔させてもらった、スコフィールドさんのトリオですが、かなりビックリしました。チケット売り切れ、会場も厳重体制、カメラ撮影の禁止のピリピリモード。。スティーブさんが招待してくれなかったら入れませんでした。。こんなに混雑したライブ演奏は初めてです。席は、全て自由なので、前列のスコフィールドさんの真ん前に陣取りました(笑)。ただ前すぎて、ドラマーのビルさんの顔がシンバルに隠れて全く見えませんでした。でも、主人は、大喜びだったので良かったかなぁ。。スコフィールドさん、とても大人しそうな雰囲気で、静かに演奏するピアニストのような印象があったのですが、演奏中とのギャップは、さずがにビックリしました(笑)。
私達は、これまで通り?演奏会の予習なし現地直行で、鑑賞させてもらっています(苦笑)。来週は7番目のスティーブさんのライブで、今年のジャズライブは終了予定です。全ての演奏を招待で鑑賞させてもらい、感謝の一年になりました。
1.
Gwilym Simcock (piano)
Mike Walker (guitar)
Adam Nussbaum (drums)
Steve Swallow (bass)
Steve Rodby (bass)
※今回で合計5回鑑賞済み
2.
Paul Heller (Tenor Sax)
Tony Lakatos (Tenor Sax)
Ingmar Heller (Bass)
Adam Nusbaum (drums)
Simon Navatov (Piano)
※Heller氏二人は、兄弟で、バスがNDRビックバンド所属、サックスはWDRビックバンド所属
3.
Tony Lakatosを除く、上記同メンバーのカルテット
4.
John Abaercrombie
Adam Nussbaum
WDR Bigband
5.
Christian Muthspiel (tb,p, comp)
Matthieu Michel (trp, flh)
Franck Tortiller (vibraphone)
Steve Swallow (bass)
6.
John Scofield (guitar)
Bill Stewart (drums)
Steve Swallow (bass)
7.
Steve Swallow (bass)
Carla Bley (organ)
Christ Cheek (tenor sax)
Steve Cardenas (guirtar)
Jorge Rossy (drums)
投稿: Laie | 2014年11月 8日 (土) 17時21分
Laieさん,お久しぶりです。お元気でいらっしゃいましたか?私は相変わらずですが,充実のライブ生活,羨ましい限りです。
1.はImpossible Gentlemenというバンドですね。いいメンツですし,演奏もコンテンポラリーな感覚がいいので,私もこのブログで彼らのアルバムは推薦していますよ。それにしても,Steve Swallowは精力的ですねぇ。恐るべきオッサンです。Carla BleyとのバンドはドラムスがJorge Rossyってのがいいですね。昔,Brad Mehldauとやっていた優秀なドラマーですよ。是非お楽しみ下さい。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年11月 8日 (土) 17時50分
コメントバック有難う御座いました。アバコンビーさんの記事なので、補足内容の追加です。
私が最初にアバコンビーさんを見たのが、調度4年前で、ジェリーさん、アダム、ゲリー・ベルセース(オルガン)とのカルテットでした。この時は、2セット共に、立って演奏されていたのですが、今年9月末に鑑賞させてもらった時は、終始座ったままでの演奏でした。東京は如何だったでしょうか。
記事にも書かれていらっしゃいますが、私達も、4年前と比べて、お年を取られたね。。と話していました。演奏内容は、「My favorite things」とチケットに書いてあったので、サウンドミュージックの編曲バージョンかと思っていたのですが、アバコンビーさんの「お気に入り曲集」のライブでした(大笑)。演奏会の予習をしていかないので、こうなりますね(笑)。
調度今、ヨーロッパツアーで、アバコンビーさん、アダム、ベルセースさんのトリオでまわっています。アダムから声をかけてもらったものの、片道6時間は、さすがにちょっときついので、断ったばかりです。
来週のスティーブさんのクインテットは、3,4年前に一度観ていると思いますが、カルラさん以外の方達は、覚い出せるかどうか。。今回は、ドラマーに注目してみます!
また、お邪魔させて頂きます。
投稿: Laie | 2014年11月 9日 (日) 00時37分
Laieさん,こんにちは。
今回,ジョンアバは座ったままで演奏していました。その辺も年齢を感じさせる要素かもしれませんが,見た目も随分変わりましたね。Jerry BergonziとやったのはNuttree Quartetとしてですね。絶対日本では見られません。
Carla BleyとSteve Swallowのバンドも来日は望めないところですから,いつものことながら,本当に羨ましいです。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年11月 9日 (日) 10時43分