Allan Holdsworthライブ参戦記
久しぶりと言っても1か月半ほどのインターバルだが,ライブに行ってきた。今日はAllan Holdsworthのバンド@ビルボード東京である。今回はFarewell Tourとなっているから,少なくともライブからは引退するってことなのかもしれない。
私はAllan Holdsworthのファンってこともないし,実はライブも今回が初めて(そして最後になるのだろう)のことであったが,そうは言っても,いくつかの音源では超個性的な彼のギターを楽しんできた。そして今回,Holdsworth:68歳,Haslip:62歳,Husband:54歳という年齢からは想像もできないようなタイトで,ほとんどロックな演奏を聞かされると,爺さんよくやるわと思いつつ,まだまだ現役で行けるじゃんと思っていた。そうは言いつつも,Holdsworthの曲は,ファン以外にとっては,どれを聞いても同じに聞こえてしまうという決定的な難点があるので,ライブの場でもやや冗長に思える局面があったことは否定できない。それでも,やはりHoldsworthのギターはOne & Onlyと思わせる音色があると思えた。
そして,私はカジュアル・シートだったので,上の方から見ていたのだが,Gary Husbandの叩きっぷりが強烈であった。よくもまぁあそこまで煽るわと言いたくなるような感じであった。あれだったら,John McLaughlinのバンドでも,私の嫌いなRanjit Barotではなく,Husbandが叩けばいいではないかとさえ思いたくなるような感じだったと言えよう。PAの加減でHaslipのベースが増幅過剰だったのは頂けないが,それでも十分に楽しめるライブだったと思う。上の写真は今回の3人によるリハーサルの模様らしいのだが,Holdsworthの太りっぷりが顕著なのがご覧頂けよう。それでも引退するほど腕は衰えていなかったが。とにかく指はよく広がっていたなぁ。
面白かったのはHoldsworthがペダルは2種類使い分けつつ,エフェクター類は手で操作していたことだろうか。写真で手前にケーブル群と写っているのがエフェクター・ボードである。そんな点でもやはりスタイリッシュというか,個性的な人であった。
ということで,次のライブは10/8のPat Metheny Unity Groupである。最前列かぶりつきのはずなので,そっちも楽しみである。
Live at ビルボード東京 on September 30, 2014,2ndセット
Personnel: Allan Holdsworth(g), Jimmy Haslip(b), Gary Husband(ds)
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コメント
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音楽狂さん、ビルボード東京に行かれたんですね。
Jazzを演奏される方は60歳を過ぎても、みなさん年齢を感じさせなく、パワフルで、引退しなくても、と思いますが、ご本人のけじめなのでしょうか?
生涯現役、アーティストには、ずっと永く健康でいて欲しいです。
Haslipさんには、一緒に来日して欲しい人が、本命がいるんだけど、、と、さらに願う私です。
投稿: ひまわり | 2014年10月 2日 (木) 09時01分
ひまわりさん,こんばんは。
けじめって言うよりも,ツアーに疲れたってミュージシャンは結構いますよね。Holdsworthもそのクチではないでしょうか。ただ,やっている音楽を聞いている限りは,全然年齢相応ではない(笑)ものですが...。
一緒に来日して欲しい人は何を考えているんですかねぇ。日本に悪い思い出があるわけでもないと思いますが。私としてもさっさと来いや~と言いたいです(爆)。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年10月 2日 (木) 18時36分