祝来日,John Abercrombie 4,嬉しいことにMarc Copland入り。
"39 Steps" John Abercrombie Quartet(ECM)
来る10月に来日が決定したJohn Abercrombieであるが,今回の目玉はMarc Coplandを帯同することだと思っている私である。
私はECMレーベルのファンなので,John Abercrombieのアルバムは相当な数を保有していると言ってよいが,実はMarc Coplandへの思い入れも相当強い方だと思っている。そんな二人だが,AbercrombieはMarc Coplandとの付き合いも長いようで,共演アルバムも何枚かあるものの,正直なところ,私はMarc Coplandはトリオまたはソロが好きなので,これまでのところ彼らの共演アルバムにはあまり食指が動いてきたとは言い難い。しかし,本作はECMからのリリースということだったので購入してあったのだが,まともに聞けずに結構な時間が経ってしまった。そこで,今回の来日決定を受けて,ちゃんと聞いてみるかということで聞いてみたのだが,これは私の聞いた彼らの共演アルバムの中では最もよい出来と思えた。
音楽としては比較的オーソドックスな作りという気もするが,そうした作りにおいても,彼らのリリシズムがきっちり表出するところがいいと思えるのだ。こうしたリリシズムの強さはJohn Abercrombieよりも,Marc Coplandの持ち込んだ要素が強いように思えるので,このクァルテットはAbercrombieとCoplandの双頭バンドだという評価が適切ではないかと思える。今回来日するのは,このアルバムのメンバーとは異なる(さすがにDrew GressとJoey Baronを連れてくるのは難しかろう...)が,それでもフロントの2人が同じであれば,本作と同様のトーンが生み出されると期待してしまうのが人情であろう。
ということで,本作をちゃんと聞かずに放置してきた私だが,今回の来日決定を受けて聞いてみたら,きっちり期待値に応える作品であったという情けない話。だが,今回の来日なかりせば,プライオリティが上がったかと言えば,決してそんなことはないはずである。いずれにしても,来日への期待を高めさせるに十分な作品である。来日へのご祝儀込みで(笑),星★★★★☆。
ちなみに"39 Steps"と聞いて,Alfred Hitchcockの「三十九夜」を想起する人がどれぐらいいるだろうか?そっちも興味深いなぁ。映画も好きだが,本作も好きってことで,お後がよろしいようで(笑)。
Recorded in April, 2013
Personnel: John Abercrombie(g), Marc Copland(p), Drew Gress(b), Joey Baron(ds)
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