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2014年8月20日 (水)

Johnathan Blake:最近,ジャズの新譜に関する記事があまりアップできない中で...。

Johnathan_blake

"Gone, but not Forgotten" Johnathan Blake (Criss Cross)

手許に新譜が届いていないわけではないのだが,なかなか記事として紹介できないことが以前より多くなってしまったような気がする。これは昨年の引越し以来,通勤環境が大きく変化したことにより,通勤時間中にアルバムを聞き通すことができなくなったことも影響しているし,ライブに行く回数が増えたことも影響していると思う。買うべきものは買っているとは思っているが,それでもやはり以前に比べると新譜の記事は随分減っているように感じるし,実際,新譜の購入枚数は前よりは減っているはずだ。

そうした中で,メンツを見た瞬間,買うと決めるアルバムだってある。これなんかはその最たる事例である。ピアノレスでクリポタ入りの2テナーだったら,どういう展開になるかは推して知るべし。もう一方のテナーは私があまり得意としないMark Turnerではあるが,それでもどういう演奏をするかは興味深いと思うのが筋である。そもそもリーダーは初リーダー作"The Eleventh Hour"という素晴らしい作品をリリースして,私も高く評価したJohnathan Blakeなのだ(記事はこちら)。期待するなって方が無理である。

そして,こちらの期待に応える演奏が展開されているが,ここで思うのは,私が今年推奨するアルバムの中でも,最もジャズ的なものの一つということであろう。そもそも,最近,私は典型的なジャズ・アルバムを熱心に聞いている感じが自分でもないわけだが,それでもこれはかなりのストレート・アヘッドぶりである。バンドのバランス,そして,クリポタとMark Turnerの自由度の高い吹きっぷりも満足度が高い。前作はもう少しコンテンポラリーな感覚もあったし,リーダーの自作曲も多かったが,今回はオリジナルを2曲に留め,現代ジャズ・ミュージシャンの曲を選んだところに,このバンドとしての演奏の特性が表れているような気がする。

正直言ってしまえば,私は"The Eleventh Hour"の音の多様性の方を評価しているが,それでもこれだけストレートな演奏を繰り広げる彼らの姿勢は認めたいと思う。クリポタとMark Turnerについては,やはりクリポタのフレージングの方が好みである。まぁ,これは個人の感覚でもあるので,リスナーの趣味で決めればいい話だが,上述の通り,私はMark Turnerがあまり得意ではないのだ。例えば,Bob Mintzerを全くの苦手とするのと似たような感覚である。話がそれたが,これは4人のミュージシャンが直球勝負でジャズを表現したナイスなアルバム。ということで,星★★★★☆。

Recorded on February 20, 2014

Personnel: Johnathan Blake(ds), Chris Potter(ts, a-fl), Mark Turner(ts, ss), Ben Street(b)

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コメント

大変お久しぶりです。

私も、ゴリっとした男らしさ全開のクリポタの方が好みなのですが、それって、紙一重でして、ターナーも凄いとおもいました。
しかも、ここのところのターナーのあちらこちへの露出度もすごくて、尊敬してしまいます。
今日は、ターナーのリーダーアルバムがやってきたのですが、なんか、まだ、うまく時間が使えないですわ。すげー眠くて。笑

って、この企画を企てたブレイクは偉い!
って、ことで、随分おくれましたが、トラバします。

Suzuckさん,こんばんは。お久しぶりです。TBありがとうございます。また,入院されていたとのことで心配しておりました。

さて,本作ですが,クリポタが我々としては気になるのは当然としても,おっしゃる通り最近のTurnerの露出ぶりは確かにすごいですね。チェーンソーで指を切断しかかったのも今は昔ですよね。

ということで,こちらからも追ってTBさせて頂きます。

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