ちょっと感じが変わったような気がするSomiの新譜
"The Lagos Music Salon" Somi (Okeh/Sony)
以前,このブログでも取り上げて(記事はこちら)かなりの絶賛をしたSomiの新譜が,メジャーのソニー系列のOkehレーベルからリリースされた。実は買ってから多少時間が経ってしまっているのだが,まだまだ新譜として捉えていいだろうということでのご紹介である。
Somiはそのバックグラウンドからしても,あるいはサウンドからしても,アフリカ音楽の影響の強いジャズ,あるいはジャズよりもワールド・ミュージック寄りのヴォーカルとして捉えることも可能である。但し,本人も言っているように,彼女の音楽にはジャンル分けはあまり必要ないのではないかと思える。だが,今回はサウンド的にアフリカ的な要素は前作よりも強まったようにも感じられる。そして,ビートが前作より強化されたというところであろうか。
正直言ってしまえば,私は前作の方が好みではあるが,この作品とて,決して悪い出来ではなく,むしろいい出来だと言ってもよい。だが,このちょっとしたイメージの変化が気に入るか気に入らないかはリスナーの判断次第ということで,リスナーなんてわがままなものなのである。
だが,前作同様,歌唱と伴奏のバランスがうまく保たれながら制作されていて,これはプロデュースがしっかりできていることの証である。もちろん,その前にSomiというミュージシャンの実力があってこそだが。本作でも前作に続いて,百々徹がピアノでナイスなバッキングをしているが,彼のピアノが本作をより魅力的に響かせていることは特筆しておきたい。私は前作の方を推すが,本作も十分星★★★★には値する佳作。
それにしても,先行リリースされた"Last Song"は美しいメロディ・ラインで始まり,ここでも百々徹のピアノが効いているが,テンポ・アップすると曲の魅力が多少落ちるように思ってしまうのは,多分私がLiberty Ellmanが弾くアフリカ的ギターがあまり好みではないからなんだろうなぁと思う。多分Lionel Louikeが好きになれないのと同じような感覚をおぼえている。アフリカ音楽に抵抗はないのだが,多分,この手のギターがダメなのだと思う。
Personnel: Somi(vo), 百々徹(p), Liberty Ellman(g), Michael Olatuja(b), Keith Witty(b, ds-prog), Otis Brown III(ds), Sheldon Thwaites(ds, perc), Abraham Laniate(talking ds), Ambrose Akinmusire(tp), Jerrick Matthews(tb), Michael Dease(ts), Cochemea Gastelum(sax), Christophe Penzani(fl), Etienne Charles(horn arr), Cobhams Asuquo(perc, ds-prog, vo), Ayanda Clarke(perc), Wura Samba(perc), Michael Boyd(ds-prog), Angelique Kidjo(vo), Common(vo), Olaltan Dada(vo), Chima Eluwa-Henshaw(vo), Uzo Enemanna(o), Priscilla Nzimiro(vo), Alicia Olatuja(vo), Re Olunuga(vo), Karibi Fubara(vo), Kamal Ajiboye(vo), Pheel(vo), Ikon(vo), Jinmi Sonuga(vo), Conrad Harris(vln), Pauline Kim Harris(vln), Caleb Burhans(vla), Peter Sachon(cello)
« ある方のリクエスト(?)により,今日はUriah Heepである(笑)。 | トップページ | Steve Miller Bandの大ヒット・パレード »
「ソウル/R&B」カテゴリの記事
- 2025年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)(2025.12.28)
- Steve Cropperを偲んで"Dedicated"を聞く。(2025.12.10)
- 3月のライブを見逃したことを強く後悔したMavis Staplesの新作。(2025.11.27)
- Dionne WarwickボックスからDisc 3を聞く。(2025.11.05)
- 先日購入のDionne WarwickボックスからDisc 2を聞く。(2025.10.17)
「新譜」カテゴリの記事
- Chick Coreaの旭川でのソロ・ライブ音源が公開された。(2026.02.06)
- Joel Rossの新作はその名も"Gospel Music"。だが,典型的ゴスペルではない。(2026.02.07)
- Julian Lageの新作はまたもJoe Henryプロデュース。(2026.01.25)
- 今年最初の新譜はEnrico Pieranunzi。あの"Live in Paris"と同じメンツで悪いはずなし。(2026.01.05)
- 2025年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)(2025.12.28)
「ワールド・ミュージック」カテゴリの記事
- Arooj Aftab@Billboard Live東京参戦記。(2025.10.30)
- 久しぶりに聞いたPedro Aznarのアルバム。2枚目がカヴァー集だったってすっかり忘れていた。(2025.02.20)
- 2024年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)(2024.12.28)
- Duo Perfetto@イタリア文化会館参戦記。(2024.08.10)
- Meshell Ndegeocelloの新作がBlue Noteからリリース。(2023.06.23)
「ジャズ(2014年の記事)」カテゴリの記事
- 2014年の回顧(その4):ジャズ編(2014.12.30)
- ジャズ・ギタリスト,John Scofieldが楽しめるライブ盤(2014.12.25)
- 今頃になって上原ひろみの"Alive"を聞く。(2014.12.23)
- Marko Churnchetz:ショップをうろついて出会ったなかなかナイスなアルバム(2014.12.21)
- コレクターはつらいよ(17):"The Broadway Lullaby Project"にBrad Mehldauが1曲だけ参加。(2014.12.15)
« ある方のリクエスト(?)により,今日はUriah Heepである(笑)。 | トップページ | Steve Miller Bandの大ヒット・パレード »

































































コメント