究極の温故知新?今,"Somethin' Else"を改めて聴く
"Somethin' Else" Cannonball Adderley(Blue Note)
何を今更ではあるが,たまにはこういうアルバムも聞かなければならない。ということで,多くの言を必要としない超名盤である。昨年,「枯葉」の別テイク入りのCDもリリースされたが,私はそんなもんはなくても,このアルバムは従来版で十分だと思っているので,私が保有しているのは"Alison's Uncle"入りのCDである。"Alison's Uncle"はどういうわけか,今は"Bangoon"という曲名になっているが,その経緯はよくわからない。所詮それとてボーナス・トラックなので,あるに越したことはないが,なくても全然問題ないものだ(きっぱり)。
私が本作のLPを買ったのは35年以上前で,後にCDで買い直したものだが,正直言って,いつも聴いていたのはLPならA面の2曲である。「枯葉」はもちろんいいのだが,私は実は"Love for Sale"が異様に好きなのが,その理由である。よって,LPのB面に収められていた3曲は,大して聴いたことがないのである。
そして,今,このアルバムに改めて触れてみると,Cannonballのアルトの朗々たる響きが非常に印象的に聞こえる。もちろん,影のリーダーたるMiles Davisがいいのは当然だが,58年というタイミングでこうしたアルバムを吹き込んだのが今にしてみれば面白い。このアルバムの5日前にはアルバム"Milestones"の一部が吹き込まれているが,随分雰囲気が違うように感じるようにも思える。だが,ここ数年"Milestones"も聴いたことがない私なので,これを機に久しぶりに聴いてみることにしよう。
いずれにしても,モダン・ジャズのよさを1枚に集約したようなアルバムと言ってもよいが,それでもやっぱりLPのA面の2曲だよなぁと思っている。世の中には誰もケチがつけられないアルバムってあるが,これもそんな1枚。星★★★★★。でも正直言ってしまえば,"Kind of Blue"の方がずっと好きなのだが(笑)。
Recorded on March 9, 1958
Personnel: Julian "Cannonball" Adderley(as), Miles Davis(tp), Hank Jones(p), Sam Jones(b), Art Blakey(ds)
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