聞き方を変えて聞いてもやっぱりよいものはよい"Ballads"
"Ballads" John Coltrane (Impulse)
私の誕生日はColtraneの命日と同じでも,彼が亡くなった年と,私が生まれた年は違うので,生まれ変わりなんて言うつもりはないが,それでも「因果だよねぇ~」なんて言いたくなるのはジャズ好きの性である(爆)。
それはさておきであるが,新橋のテナーの聖地「Bar D2」にお邪魔させて頂くと,私よりもはるかに音楽に対して洞察の深いマスターに教わることが多々あるのだが,最近のテナー・サックスの聞き方で「へぇ~」と思ったのがビブラートの能力だと思った。今まであまり気にしたことがなかったのだが,ちゃんとビブラートを利かせられるかどうかっていうのは,プレイヤーの立場からは重要であっても,聞き手の立場からは意識できていなかったというのが正直なところである。
だが,お店でいろいろなテナーを聞かせて頂くと,それが一目瞭然(一聴瞭然?)なのである。全然できない人と,ちゃんと出来る人の違いは天と地ほどの差がある。John Coltraneに関して言えば,「出来る人」の典型みたいな感じであり,改めて今更ながらこのアルバムを聞いてみると,おぉっ,確かに違うぞと思わせてくれる。
John Coltraneというのはどちらかというと激しい方に目が向きがちであるが,今,ビブラートという点に注目して本作を聞いてみると,John Coltraneというサックス・プレイヤーのレベルの違いを感じさせるに十分だと思ってしまうのだ。言っておくが,Sam Taylorのように演歌的なノリのビブラートでは決してない(当たり前だ!) 。50年代にMilesのバンドに招かれた時に,イモだと言われたというのが嘘みたいというか,当時からMilesはColtraneの実力をちゃんとわかっていたのだということを,よくわからせてくれる演奏である。こうして違う観点で音楽を聞くと,別の楽しみが生まれるという典型である。
いずれにしてもあぁだこうだと言っていても,このアルバムにケチをつけること自体無理だと思うので,星★★★★★しかないとは思うが(笑)。
Recorded on December 21, 1961, September 18 and November 13, 1962
Personnel: John Coltrane(ts), McCoy Tyner(p), Jimmy Garrison(b), Elvin Jones(ds)
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コメント
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朝一、ブログ拝見
おめでとう
を朝の挨拶に♪
まずは、
昨夜偶然にも聞いていたCDは +ジョニー・ハートマンでした♪私は長野の善光寺下にあるジャズ喫茶(ミュージシャン)のマスターから多大な影響を受けました。何気ない一言が、奥行きを知るきっかけになりますね!
これからも、どうかそんなブログを♪♪
投稿: シマチャン | 2014年7月18日 (金) 05時55分
シマチャンさん,こんにちは。返事が遅くなりました。ありがとうございます。
Johnny Hartmanも猛烈に聞きたくなりまいたねぇ。そういうきっかけも重要ですし,ほかの人の言葉が影響を与えることもありますね。私のブログがどの程度お役に立てるかは疑問ですが,引き続きよろしくお願いします。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年7月19日 (土) 17時25分