来日目前:ライブへの期待が高まるSimon Phillipsの新譜
"Protocol II" Simon Phillips(Phantom)
昨今は上原ひろみとのトリオでの活動が目立つSimon Phillipsであるが,TOTOでの活動を抑制してまで,自身のバンド活動を優先させるとは思わなかった。その自身のバンドによる新作が届いた。間もなく日本公演も始まるので,絶妙のリリース・タイミングって気もするが,これがすこぶるカッコいい。
私が初めてSimon Phillipsの演奏を聞いたのは"801 Live"においてのことであった(そのアルバムに関する記事はこちら)はずだが,その記事にも書いたが,とにかくその当時から,Simon Phillipsと言えばタイトなドラミングという印象がある。そんなSimon Phillipsがインスト・アルバムをリリースすれば,大体どういうことになるかは想像がつくわけだが,まさに想像通りの音が出てきて嬉しくなってしまう。正直言って,今回,ライブに行くかどうかは迷っていた中,参戦を決めたのは「夜の部活」メイトのお誘いが大きいが,その予習としてゲットしたこのアルバムは,ライブへの期待値を高めるに十分な出来である。
キメだけが優先されるわけでもなく,メロディアスなところもあって,非常にバランスの取れたフュージョン・アルバムと言ってよいと思うが,やはりSimon Phillipsがリーダーだけにロック的なアプローチが強い。しかし,この人のタイトなドラムスを楽しむにはこの程度のサウンドが必要だと思うということで,予想以上,あるいは期待値以上にこのアルバムは気に入ってしまった。
もちろん,世の中には本作よりも優れたフュージョン・アルバムもあるが,今回はライブへの期待も込めて大甘と知りつつ,星★★★★☆としてしまおう。しかし,これならライブは燃えること必定である。お時間と余裕のある方は是非ライブへどうぞ(笑)。いや~,まじでライブが楽しみである。
Personnel: Simon Phillips(ds), Andy Timmons(g), Steve Weingart(key), Ernest Tibbs(b)
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