懐かしや,Crusadersの"Royal Jam"
"Royal Jam" The Crusaders(MCA→GRP)
私はJoe Sampleのファンではあるが,Crusadersに対する思い入れは少ない方だろうと思う。それは大して音源を聞いていないからだというのが一番の理由だが,Crusadersの持つ若干のアーシーさよりも,Sampleのソロ・アルバムに聞かれる洗練度を私が好んだところが大きいと思っている。ただ,SampleのアルバムにはCrusadersの音楽に聞かれるファンク度が足りない部分があり,その辺りが難しいところではある。Crusadersとしては洗練され過ぎてもいけないし,泥臭いばかりでもいかんのである。
だが,このアルバムに関してはCrusaders名義ながら,Royal Philharmonic Orchestraの面々も参加して,洗練度が高い一方,Wilton Felderのサックスのファンク度がいい塩梅でミックスしていて,それこそ丁度よいバランスとなっているのだ。加えて,このアルバムを面白くしているのはB.B. Kingの参加だと思うが,B.B.のブルーズ・フィーリングがこれまたいい感じでアクセントになっていて,それがこのアルバムを飽きさせない理由となっていると思う。何てたって,B.B.が"Street Life"を歌っているのだ!
曲も粒ぞろいだし,演奏もいい。ヴォーカルで参加するJossie Jamesはちょっと声が高いが,ソウルフルな歌いっぷりがいい。そして,B.B. Kingの歌とギターはやはり効いている。だが,このアルバムはやはりJoe Sampleのプレイを聞くべきものだと思える。Rhodesもアコースティック・ピアノもこれぞSampleというものである。そして,ファンク度を維持させるWilton Felderのテナーがあってこのアルバムは成立しているという点で,Felderの貢献度も高い。じゃあStix Hooperはどうなのよって声も聞こえてきそうだが,Hooperはごく普通に叩いていている(笑)。出しゃばることもなく,淡々とバックを支えているって感じであるが,こういうのは好感度が高いと言ってもいいように思う。
そして,Royal Philharmonic Orchestraの面々だが,この人たちはDeep Purpleと共演したりしていて間口が広いオケだが,"Last Call"に聞かれるようなブラス陣のファンキーなノリはクラシックのオケとは思えないぐらいのものだし,ストリングスは当然のことながら美しい。
ということで,いろいろな要素がうまく相俟って,非常にいいライブ盤が生まれたという実例のようなものである。私は以前LPを保有していたのを売却してしまっていたが,結構安値でCDを買い戻せてよかったと思う。本当に久しぶりに聞いても十分楽しめた。星★★★★。心情的にはもう半星つけてもいいぐらい。
Recorded Live at the Royal Festival Hall in September, 1981
Personnel: Joe Sample(p, key), Wilton Felder(ts), Stix Hooper(ds) with B.B. King(vo, g), Jossie James(vo), Barry Finnerty(g), David T. Walker(g), James Jamerson Jr.(b), Efraim Logreira(perc), The Member of the Royal Philharmonic Orchestra
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