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2014年4月15日 (火)

Ruben Studdard:甘~い,甘~いソウル・ミュージック

Ruben_studdard "Unconditional Love" Ruben Studdard(Verve)

某誌で本作が取り上げられていて知ったのだが,David Fosterは現在,Verveレーベルの社長に就任しているそうである。これってDon WasがBlue Noteの社長になっているのと同系統の話だなぁと思いつつ,プロデューサーとしての手腕がレーベル運営では非常に重要だと見なされていることを示しているように思う。

そのDavid Fosterがプロデューサーとしても参加したアルバムが本作である。Ruben Studdardという人については,私はこれまで聞いたことがないが,TV番組"American Idol"出身だそうである。歌手としては正統派のスイートなR&B歌手だと思う。それだけならおそらく購入には至らなかったであろうが,今回,これを聞いてみたいと思わせたのはその選曲である。一部にオリジナルもあるが,カヴァーされた曲が聞きたいと思わせるものがとにかく多かったのである。Carpentersの"Close to You"やBoz Scaggsの"Love, Look What You Have Done to Me"に加え,Bonie Raitt,Marvin Gayeに加え,Neil Diamondの"Hello, Again",Donny Hathawayの"Love, Love, Love",そしてPaul McCartneyの"My Love"まで入っているのだ。これはやっぱり聞きたいと思ってしまうはずである。

そして,Studdardの歌だが,まさしくこれは万人受けするであろう歌唱だと思った。強烈な個性は感じないが,それでもこれだけ歌がうまければ,一定のポピュラリティを確保するのは当然と思わせる。伴奏は歌が光るようなものになっているとは思うが,一部オーバー・プロデュースではないかと思えないこともない。しかし,大きな破綻はなく,なかなか楽しく聞き通せるアルバムである。もちろん,Ruben Studdardの歌手としての実力を否定はしないが,やはりこれは曲の持つ力が大きいと思える。ここでの歌を聞いて,改めてオリジナルを聞きたくなるという効果は間違いなくあるはずである。意外だったのは"My Love"にアッパーなアレンジを施していることであるが,これでも曲の魅力が変わらず感じられるところが,名曲の名曲たる所以である。ただ,なんだかSMAPの曲を聞いているような不思議な気分にもなってしまったが...(苦笑)。

いずれにしても,さすがに"American Idol"という超難関オーディション番組で優勝しただけのことはある実力者である。そこにDavid FosterやEric Benetのような策士が絡んで作り上げた佳作。"Close to You"にStevie Wonderをハーモニカで参加させてしまうところに,プロデューサーの人脈を感じさせる。星★★★☆~星★ってところ。ビシッと3.5星とも4星とも言えないところが若干微妙ではあるが,楽しめることは間違いない。でもやっぱり曲の魅力だよなぁ...。

出演者多数なので,Personnelについては省略。

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コメント

今晩は!
本日やっと届きました。マイラブもかんな感じになっているんですね!で曲がいいのでというのは、よくわかりましたよ!さすがポールです!

takeotさん,こんばんは。おぉっ,お買い上げですか。

"My Love"はびっくりしますよねぇ。でも曲のよさは不変なんです。凄いことです。

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