久しぶりに聞いたNico Morelli
"The Dream" Nico Morelli(SPLASC(H))
このアルバムをどうして買う気になったのかは記憶が定かではないのだが,本作が出た当時,私は別の会社に出向をしており,非常にプレッシャーのかかる生活を送っていた頃である。おそらくは夕方に会社を抜け出して,当時秋葉原にあったディスクマップ(だったと思う)というCDショップで何の気なしに購入したものではないかと思う。イタリアのピアノ・トリオで,ベースにMarc Johnsonが客演しているとなれば,Enrico Pieranunzi的なものを期待してのことであったことは間違いないだろう。
そして,流れてくる音はまさしくそんな感じである。私は何でもかんでもBill Evansの括りにしてしまう「エヴァンス派」という呼び方が非常に嫌いなのだが,ショップの店頭にポップがあれば,間違いなく「エヴァンス派」のアルバムと書かれるに違いないサウンドと言ってよい。ピアノ・トリオとしてはまさにPieranunziの系統に入ると思うが,この人の特長は,Morelli自身が書く曲の美しさにあると思う。曲がまともで,バックはJohnsonにRoberto Gattoであるから,まぁおかしなことになるはずはないが,今聞いてもなかなかの佳作であったと思う。本作がしぶとくカタログに残っているのも,そんな出来のよさを裏付けるものと言ってもよいだろう。
だが,ピアニストの個性としてはどうなのよと聞かれれば,本作に限って言えば,私にはプチPieranunziのように思えるなぁというのが正直なところである。ほかの作品は聞いたことがないので,この人の全貌は知る由もないが,それでもこれはこれで楽しめるピアノ・トリオ盤だとは思っている。星★★★★。しかし,どれだけ久しぶりにこの音源を聞いたのだろう?(爆)
Recorded on August 16 & 17, 1996
Personnel: Nico Morelli(p), Marc Johnson(b), Roberto Gatto(ds)
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