なかなか入手ができなかった"From the Hip"をようやく中古で入手。
"From the Hip" Kikoski / Carpenter / Novak / Sheppard (BFM Jazz)
このアルバム,リリースされてから暫くになるが,メンツを見た瞬間,これって聞いてみたいなぁと思いつつ,全然入手ができず諦めモードに入っていたのだが,めでたく中古でゲットである。今ではネットでも買えるようになっているが,本当に手に入らない状態が続いていたのは一体何だったのか?
それはさておきである。なんで私がこのアルバムが気になっていたかと言えば,そのメンツである。決して超一流のクァルテットではない。でも決して二流ではないというところであり,私としては愛すべき1.5流と呼びたい人たちなのである。このバランスの取れたクァルテットと言ってもよいが,彼らのいいところは,究極的な名演奏は残さずとも,間違いなく多くの人に愛されるであろう演奏を普通にできてしまうところである。まさにここでの演奏がそんな感じである。昔,油井正一がHank Mobleyを1.5流と称したことがあったように思うが,この人たちはまさにHank Mobley的ミュージシャンと言ってよいかもしれない。破綻がないのである。
本作に収められている曲も有名スタンダードが中心なので,更に破綻する要素は減少する。逆にリハーサルも打ち合わせもなく,このレベルの演奏ができてしまうのがこの人たちの実力なのである。これはやはり立派なことと言ってよいと思う。全編を通して,気持ちよく聞くことができるライブ音源である。Chick Corea Electric Band IIにも参加していたGary Novakの参加がやや意外ではあるが,全然問題なく4ビートを叩いている。結局何でもできるということである。
Bob Sheppardもライナーに書いているが,この演奏収録後,本作に参加しているDave Carpenterが急逝したことは非常に惜しい。Peter Erskine,Alan Pasquaとのアメリカン・トリオでいい仕事をしていたし,ここでもしっかりした仕事ぶりを示していることを考えると,惜しい人を亡くしたものだと言いたい。トータルで見ても星★★★★には十分に値する佳作である。
Recorded Live at the Rising Jazz Stars Studios on May 21, 2006
Persoonel: David Kikoski(p), Dave Carpenter(b), Gary Novak(ds), Bob Sheppard(ts, ss)
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