先日のBlue Noteでのライブの模様が蘇るJohn McLaughlinの最新ライブ作
"The Boston Record" John McLaughlin & the 4th Dimension (Abstract Logix)
先月のBlue Note東京におけるライブも強烈だったJohn McLaughlinの新作は,Blue Noteでは売っていたが,某ネット・ショップにはちっとも入荷して来ないので,先日某ショップで現物を見つけて買ってきたものである。今回はボストンのバークリー・パフォーミング・センターでのライブであるが,日本公演とメンツも一緒なので,印象は極めて近い。
冒頭"Raju"でスタートするところもライブの時と一緒である。レパートリー自体も大きな違いはないように思うが,ライブの時も書いたが,John McLaughlinの場合は,エレクトリックを握れば,どのようなシチュエーションでやったとしても,そんなに大きな違いは生まれないはずである。本作もまさにそんな感じである。私がライブでびっくりしたEtienne M'Bappeの高速スラッピングは2曲目"Little Ms. Valley"で聞けるようなパターンであったように思う。そういうこともあって,ライブの時の様子が蘇るようなライブ盤だなぁという思いの私である。
よって,全編を通じてよくやるわと感じるのはライブでもアルバムでも一緒である。そりゃライブ盤なんだから当たり前だという話もあるが,それにしても「よくやるわ」なのである(笑)。ここまで騒がしくやらなくてもいいだろうって気もするが,これがJohn McLaughlinの真骨頂なのだと思えば腹も立たない。いや,むしろ快い。
ライブの時にも思ったが,John McLaughlinは今年72歳なのだ。にもかかわらず,この指さばきはなんだ?これだけ指を動かしていれば,絶対この人にはボケることはないだろうと思わせる。若い時と何ら変わらぬフレージングである。それに対抗するには今のバンドぐらいのパワーとスピードが必要ってことになるだろう。だが,そうは言いつつも,現ドラマーのRanjit Barotが私はどうしても好きになれないのだが,本作はミックスもあって,それほど気にならないレベルなのは助かる。ただ,口タブラはライブ同様ややしつこいが...。
いずれにしても,ここのところのMcLaughlinのアルバムにはあまり満足できていなかった私だが,先日のライブの効果もあって,近年では最も好きなアルバムと言ってもいいかもしれない。星★★★★。
Recorded Live at the Berklee Performing Center on June 22, 2013
Personnel: John McLaughlin(g), Gary Husband(key, ds), Etienne M'Bappe(b), Ranjit Barot(ds, vo)
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» John Mclaughlin Boston Record [JAZZとAUDIOが出会うと。。。]
John Mclaughlinの4th Dimensionsの(映像作品を除くと)5枚目のアルバムになると思います。
Industrial Zen (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/35395082.html)
Floating Point (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/53563833.html)
To The One (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/594656..... [続きを読む]
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実際のライブとほぼ同じ印象で聴けるアルバムとのこと。そう言われて聴く本作は、実際ライブを見ていない身(自分のこと)にも、実体感がより感じられる気がするから不思議なもんです。
4th Dimension バンドは、個人的に新作が楽しみになっているバンドです。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。
投稿: oza。 | 2014年5月 6日 (火) 08時11分
ozaさん,こんにちは。TBありがとうございます。
ライブは結構よかったのに,客入りが悪くてもったいないって感じでした。でもMcLaughlin御一行様は全く手抜きなし。激しかったですねぇ。70過ぎてるとはとても思えませんでした。最近のご老人は凄い人が多いですわ(笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年5月 6日 (火) 11時25分