ソニーの1,000円シリーズから次はDave Brubeck。
"Anything Goes!" The Dave Brubeck Quartet (Columbia)
先日,ナベサダの"Swiss Air"を当ブログで取り上げたが,それと同じシリーズで1,000円で再発されたアルバムである。Dave Brubeckについては,私自身は"Time Out"は保有しているが,それ以外はJerry Bergonzi入りのConcordの3作を保有しているぐらいで,本人にはほとんど興味がないと言っても過言ではない。それは私がPaul Desmondの結構なファンだったとしてもほとんど影響がないのである。なぜならば,私が好むPaul DesmondのアルバムはDave Brubeckと共演していないものが基本なのだ。ではなぜ,このアルバムを買う気になったかと言えば,これがCole Porter集だからである。DesmondがCole Porterを吹けば悪いはずはないという思いから,私は本作を買ったと思って頂ければ結構である。
Dave Brubeckについてはスイングしないとか何かと揶揄される人ではあるが,正直言って,ここでのピアノもドライブする感覚に乏しいのは,そのビート感ゆえであろうと思える。なので,今回の目的であるPaul Desmondに集中してこのアルバムを聞いてみることにするが,Brubeckという人はジャズのポピュラリティを拡大したという点で評価すればよいということにしよう。それでもってDesmondであるが,誰がどう聞いてもDesmondの音で,楚々とした感覚でCole Porterの曲を演奏している。
やはりこのアルバムは私にとってはPaul Desmondを聞くためのものであって,それ以上のものではないと思わされたが,それを痛感させられたのがDesmond抜きで演奏される"Love for Sale"である。Brubeckはなんと野暮なことをするのかと正直言ってがっくりきたのだが,それ以外のDesmondを聞いていれば,私は満足である。いずれにしても,このクァルテットはDesmondなしには考えられないぐらい,彼のアルトに依存していたということを改めて痛感させられた。星はDesmondゆえに★★★★とするが,それでもこのクァルテットの音を改めて追いたいという欲求は芽生えなかったなぁ。それって結局は好みの問題に過ぎないのだが...。
Recorded on December 8, 1965, January 26 and February 17, 1966
Personnel: Dave Brubeck(p), Paul Desmond(as), Gene Wright(b), Joe Morello(ds)
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コメント
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ポール・デスモンド・カルテットには下手なピアノがいるけど、まあ我慢しようと思えば、腹も立たないでしょう。ピアノがきらいだからって、ポール・デスモンドを聞かないのはもったいない。
ポールがふいてないときは、ピアノ聞かずに、ベースとドラムを聞いておくとか。
集めていくとやたらたくさんあるんですよね。
ポールがいなくなってからのデイブ・ブルーベック・カルテットまでお付き合いすることはないと思いますけど。少なくとも僕はそこまでは買う気になれません。
投稿: mmm | 2014年4月 1日 (火) 01時40分
mmmさん,こんばんは。返事が遅くなりました。
なるほど。確かにそういう考え方もありますが,私にとってはギター入りのPaul Desmond Quartetの方がしっくりきますねぇ。なかなか割り切れない部分があるのが,Brubeckの厄介なところです(苦笑)。Jerry Bergonzi入りのBrubeckのアルバムは完全にmmmさんのおっしゃる通りのノリで買っておりますが。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年4月 2日 (水) 20時10分
ポールが何かのLPのライナーノートに書いてました。(正確には覚えてないけどこんな風に)
「僕は愛想のないぶっきらぼうな人間だと思われているのかもしれないけど、実際の所、サックスを吹きながら笑うのは結構難しい」
オブラディ・オブラダを演奏したりするお茶目な人。好きだなあ。
ポールが作ったデスモンドの歌だものね。
投稿: mmm | 2014年4月 4日 (金) 00時47分
mmmさん,こんばんは。
Paul Desmondらしい逸話だと思います。おかしな人ですね。こういうユーモアの感覚って粋ですよねぇ。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年4月 4日 (金) 20時20分