Tony Williamsそっくりで笑えるCindy Blackman
"Someday..." Cindy Blackman (High Note)
今やCarlos Santana夫人となり,Cindy Blackman Santanaを名乗るCindy Blackmanであるが,このブログでは彼女のLifetimeトリビュート・アルバムを取り上げたことがあり(記事はこちら),その時にもTony Williamsからの影響は顕著だと書いた。そして,このアルバムは毎度おなじみ新橋のテナー・サックスの聖地,Bar D2で聞かせて頂いたものだが,スタンダードを大胆に翻案した音が面白くて,中古でゲットしてきたものである。未開封盤700円が3割引きセールで490円であるからお買い得であった(笑)。
Bar D2のマスターはこのアルバムはJ.D. Allenの参加ゆえにお持ちだとは思うが,J.D. Allenは結構このCindy Blackmanの作品に参加していて,本作はまだ20代(と言っても後半だが)の頃である。その後,2011年にJ.D. AllenはDownBeatのライジング・スターに選ばれているが,そういう意味では彼が認知度を高めたのは随分後になってからのことになると言ってよい。私にとってはJeremy PeltのクインテットにおけるJ.D. Allenが印象深いが,この頃からほとんどスタイル的には出来上がっているようにも思える。
それはさておきである。冒頭の"My Funny Valentine"を聞くと,腰を抜かすリスナーもいるのではないかと思えるほど,ハイブラウな感じに仕立てているが,そこで聞こえるCincy Blackmanのドラムスは,まさにTony Williamsのカーボン・コピーのようにさえ思えてしまう。影響もここまで明確に表れると笑みさえ浮かんでしまうが,それにしてもよく似ている。
アルバムとしても演奏のレベルもなかなか高くて,いいメンツだと思えるが,J.D. Allenに加えて,ピアノを弾いているCarlton Holmesもなかなか侮れない。こういう人がうようよしているのだから,やはりアメリカのジャズ界は奥が深いと言わざるをえない。これだけの実力があるのに,シーンに登場してこないのはジャズ界以外での活動が多いからかもしれないが,2010年にはリーダー・アルバムも発表しているようである。ちょっと興味あるなぁ。ただ,楽歴を見ていると,共演者が地味だけにやっぱり表に出てきづらいようにも思える。
ということで,毎度のことながら,お店で聞かせて頂いて,中古なら買ってもいいかなぁなんて思いつつ,お手頃価格で手に入れられてあぁ,よかった,よかったというアルバムである。星★★★★ぐらいはつけてもよいと思える佳作。ただねぇ,このジャケットは...(苦笑)。
Recorded on April 27, 2000
Personnel: Cindy Blackman(ds), J.D. Allen(ts), Carlton Holmes(p, rhodes, key), George Mitchell(b)
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