渡辺香津美のオッサン・トリオは年齢不詳音楽(笑)。
"Spinning Globe" 渡辺香津美(Warner Music Japan)
年末年始の休暇も今日で終わりである。社会復帰不能モード炸裂中であるが,仕事は待ってくれない(笑)。それよか仕事の前に,ブログの記事を通常モードに戻さねば(爆)。
ということで,今年最初にデリバリーされたCDのうちの1枚である。リリースは昨年12月なので,これを2014年になって新譜として取り上げることに抵抗がないわけではないが,まだリリース後1カ月程度しか経過していないことを考えれば,まぁよしとしよう。
渡辺香津美の音楽は多岐に渡るので,私としては全部追いかけるというようなことはしていない。基本的にエレクトリック編成しか買っていないと言ってもよく,最後に買ったのはMo'Bop Bandだったはずである。Mo'Bop Bandも3枚目になるともういいかなぁなんて思わされたことも,その後,私が渡辺香津美の音楽からやや距離を置いた理由かもしれない。昨年のLee Ritenourとのライブを見逃したのは惜しかったが,それでも昔のコロムビア時代の"Kazumi Box"所収音源や,"Mobo","Spice of Life"だって好きなことには変わりはない。今回は"Spice of Life"での共演も懐かしいJeff Berlinとの共演ということもあり,久々の香津美盤の購入である。
それにしても,ここに収められた演奏だけを聞いて,この人たちの年齢を当てろと言われても難しいのではないかと思えるほど,年齢不詳の音楽をやっている。香津美とBerlinは還暦,若そうに見えるVirgil Donatiですら55歳なのである。これにはまじで驚くが,魂さえあればロック心は減衰しないということを身を以って実証したって気がする。しかし,そうは言っても,所謂イケイケのハード・フュージョンってわけではなく,その辺には年齢相応って感じがないわけではない。ただ,ライブだと相当やってしまうんだろうなぁと思わせる演奏も含まれていて,昨年のこのバンドのライブを見ておけばよかったかなぁなんて考えてしまった。
曲はいかにも香津美作のタイトル・トラックから,なかなかいけている曲が並んでいるが,ドラマー,Virgil Donatiの書いた3曲が各々に個性的で,この人,作曲家としても侮れないということを示している。ということで,これは私が最近聞いたフュージョン系のアルバムの中では,かなりいい出来だったと言ってもいいもののように思える。但し,"I Will"はもう少し仕掛けがあってもよかったかなぁって思わせるのがちょっと惜しいが。それでも新年のご祝儀込みで星★★★★☆としよう。
ところで,Jeff Berlinと言えば,Scott Henderson,Dennis Chambersとのトリオも生で見てみたかったなぁ。当時のライブ情報のフォロー不足露呈...。その分,昨年はTribal Techを見たからいいけど(苦笑)。
Recorded in September 2013
Personnel: 渡辺香津美(g),Jeff Berlin(b),Virgil Donati(ds)
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個人的にはジェフ・バーリン好きというのもあって、なかなか凝ったサウンド(緻密というよりは技巧的というのかな)が楽しめました。確かにVirgil Donatiの曲はスゴいですね。
もっとロック的になりますが、彼のリーダー作が昨年10月に出ていて、やっぱり作曲とドラムスはスゴかったです。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2014年1月 9日 (木) 22時00分
910さん,こんばんは。TBありがとうございます。
このアルバムもいいですが,Virgil Donatiのリーダー作も強烈でしたね。あっちにはびっくりしましたが,あれに比べると本作が「まとも」に思えました(笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2014年1月10日 (金) 19時56分