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2014年1月21日 (火)

追悼,Claudio Abbado

Abbado

今日は全く違う記事を書こうと思っていたのだが,いきなりの訃報に方針変更せざるをえない。Claudio Abbadoが亡くなったそうである。80歳ということであるから,早逝とは言えないが,胃がんから復活し,アルバムもリリースしていただけに,まだまだ活躍して欲しかった。昨年の来日も体調不良でキャンセルになっていたが,だからと言ってこの訃報を予想していた人はいないだろう。

私はAbbadoの生での体験は,学生時代の楽器の搬出入バイトついでに見たロンドン響との「マーラー5番」と「幻想」だけで,決して熱心なファンだったとは言えないが,実は結構な数のCDは保有している。何を振っても水準以上の演奏をする人であったが,私が初めて買ったのは確かPolliniとのバルトークのピアノ協奏曲だったのだから,相当変わっていると言われても仕方がない。その後にはまったのはロッシーニの序曲集だったと思う。そして,Abbadoがシカゴ響を振った「幻想」は実にいい演奏だったと思っていた。しかし,ベルリンの首席になってから,どうも私は絶対的にいいと思えなくなっていたのも事実である。もちろん悪い演奏ではないのだが,相性ってやつである。むしろ,シカゴ響やロンドン響との演奏を聞くことの方が多かったのは事実なのだ。

だが,最近ではIsabelle Faust,モーツァルト管とやったベルク/ベートーベンのヴァイオリン協奏曲なんて凄くいいなぁと感じたし,まだまだいけてるねぇと思っていただけに今回の訃報は残念でならない。ということで,亡きAbbadoを偲んで,今夜はマーラー5番を聞いた私であった。昨年だか一昨年だかにヴェルディのオペラ・ボックスも気まぐれで買ったのだが,今度ゆっくりと追悼のために聞くこととしよう。いずれにしても,Claudio Abbado,素晴らしい指揮者であった。

R.I.P.

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コメント

昨夏、どうしても今のうちにと欧州旅行ついでにルツェルンまでアバド指揮のベートーベンを聞きに行きました。昨年3月にそのチケットを予約した時は、秋の来日は知らず、あとから来日が発表され、チケットも買いました。その時は、来日するならルツェルンまで聞きに行く必要もなかったなあ、と思いましたが、秋に来日中止になった時は、ルツェルンまで行っておいて良かったと思うと同時に嫌な予感がしていました。そして昨晩の訃報。ルツェルンでの演奏が余りにも素晴らしいものだったので残念でなりません。と、同時に最後の演奏会の一夜を鑑賞できて幸運でした。

カビゴンさん、こんばんは。出張中のため返事が遅くなりました。現在、深圳に来ています。

ルツェルンまで行かれたとは素晴らしいことです。惜しくもAbbadoは亡くなりましたが、その最後期の演奏を観られたというのは本当に羨ましい限りです。そういうパターンっていつまでも記憶に残りますよね。

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