何だかんだで忙しい日々を過ごしているため,なかなか記事をアップできずに,どうも具合がよくないが,先日のWill Lee & Familyのライブについて,記憶が薄れないうちに記事をアップしておこう。
私の中ではWill Leeは"Late Night with David Letterman"におけるThe World Most Dangerous Band(現在のCBS Orchestra)のメンバーとしての記憶が最も深い。もちろん,私が渡米する前から,Will Leeはセッションマンとしていろいろなアルバムに顔を出していたから,そもそも認識もしていたわけだが,毎夜毎晩,TVでお目に掛かっていたら親しみも湧くってもんである。そして,今回だが,オープニングは24丁目バンドの"Quack!!"で始まり,アンコールは"Shoppin' Round Again"で締めたと記憶している。それ以外は,新作からのレパートリーが多かったようだが,アンコールの1曲目にはハーモニクスを多用した"Smile"も演奏していたが,これも新作からのレパートリーってことになる。
そして,今回のライブであるが,とにかく芸人魂炸裂である。聴衆を盛り上げる術は"David Letterman Show"で十分に身に付けていることはこちらも承知しているが,それにしてもよくやるわ。アンコールでは客席の柱の上でプレイしているのだから,これはもう大したものである。Will LeeだけでなくChuck Loebまでやっているんだから,ますます笑えたが,Will Leeは既に還暦を迎え,Loebも還暦近いことを考えると,歳とっても元気だねぇと言わざるをえない。そして,Will Lee,やはり歌も相変わらずいけているし,体型も維持しているから,見た目は非常に若い。ついついあやかりたいなんて思っていた私である。
それを支えるのがSteve Gaddなのだから,何をかいわんやであるが,加えて二人の若手も結構優秀なのには驚いた。 Oli Rockbergerの方はBrecker Brothers Reunion Bandでも演奏していたので知っていたが,これが初めてのGiulio Carmassiはキーボードだけでなく,ギター,サックス,フリューゲルホーンもこなすマルチ・インストゥルメンタリストで,そのどれにも破綻がないのは立派である。まだまだ若いと見たが,やはり米国の音楽界は奥が深いねぇと思ってしまった。この二人は昨年の来日時にも同行しているようだから,定期的にやっているのかもしれないが,それにしても大したものである。
まぁ,演奏はエンタテインメントに徹して楽しいものであったが,先日も書いたとおり,私の体調が今イチだったのはつくづく惜しい。そして,終了後のサイン会にはWill Lee,Chuck Loebに加えてSteve Gaddまで登場したが,私はWill Lee関係作しか持っていかなったのは惜しかった。まぁ,話はしたからいいんだが(笑)。ということで,今回は収穫の3枚の画像をアップしておこう。24丁目バンドのHiram BullockのサインはWill Leeが真似してしたもの(笑)。Metroはこれで4人分揃い(W. Haffnerはダブっているが),そしてBFDのようなマイナー盤もちゃんとWill Leeは記憶していたのが素晴らしいねぇ。
Live at Cotton Club on December 5, 2013, 2nd Set
Personnel: Will Lee (b,vo), Steve Gadd (ds), Chuck Loeb (g, vo), Giulio Carmassi (key,g, fl-h, ts, vo), Oli Rockberger (key,vo)
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