久々にRandy Crawfordを聞いた。
"Now We May Begin" Randy Crawford (Warner Brothers)
Randy Crawfordが一躍注目を集めたのはCrusadersの"Street Life"においてであることに疑問を差し挟む余地はないところだが,その成功を受けて"Street Life"の翌年に,Crusadersの全面的なバックアップを受けてリリースした作品である。プロデュースはStix Hooper,Joe Sample,そしてWilton Felderが務めるだけでなく,伴奏にも大きく関与しており,Sampleについては全面的に参加しているのだから,力が入っているねぇと言いたくなる。
歌唱自体はまごうことなきRandy Crawfordの声であるが,ジャズ的なフレイヴァーは極めて希薄で,軽いソウル・ミュージックと考えた方がいい。だが,ストリングスのアレンジもSampleが担当していることもあり,Crusaders的なテイストも持ち合わせているのは当然のことではある。
だが,今の耳で聞くと,私にとってはアルバム1枚を聞き通すってのはちょっときついなぁというのが正直なところである。"Street Life"におけるアクセントとしての使い方ならばいいのだが,1枚聞き通すと,若干飽きるって感じなのである。例えば,"One Day I'll Fly Away"はSampleとの共演によるLala Hathaway版の方が私にはフィット感が強い。それはおそらく声の質によるところだと思えばいいが,結局は個人の好みに依存している。私はあまり得意としないCrawfordが米国よりも欧州で成功したのは,彼女の音楽的なテイストゆえかもしれないが,適度な軽さというのが欧州で受けたと考えてもいいように思える。
ということで,このアルバムはCrusadersのファンは保有していてもいいだろうが,そうでない人にとっては,敢えて改めて購入するほどではないかなぁってのが正直なところである。だが,Randy Crawfordの名誉のために言っておくが,彼女が後年,Joe Sampleとリリースした"Feeling Good"は若い頃より渋さを増して,私にはそちらの方がずっとよく聞こえた。星★★★。
Personnel: Randy Crawford(vo), Joe Sample(key), Dean Parks(g), Roland Bautista(g), David T. Walker(g), Tim May(g), WIlton Felder(b, ts), Aberaham Laboriel(b), Stix Hooper(ds), Mike Baird(ds), Paulinho da Costa(perc), Eddie Brown(perc), Oscar Brasher(tp), Maxine Willard(vo), Julia Tilman(vo), Gwen Owens(vo), Melvin Franklin(vo)
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コメント
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たまに、ジョー・サンプルとのアルバム聴きます。最近の。いいですよね。
youtubeで「オスカー・ピーターソン化」した彼女の姿を拝見し、驚きを禁じ得なかった、のは私だけだろうか、と思ったりします。
投稿: ken | 2013年12月 2日 (月) 17時37分
kenさん,こんばんは。『「オスカー・ピーターソン化」した彼女』は笑ってしまいました。見てみようっと(笑)。
Joe Sampleはまぁはずれはないですね。私も結構聞いています。でも結局は「虹の楽園」に行きついてしまいますが(爆)。
投稿: 中年音楽狂 | 2013年12月 3日 (火) 22時35分