Ralph Towner入りギター3重奏,再び。
"Travel Guide" Ralph Towner /
Wolfgang Muthspiel / Slava Grigoryan (ECM)
このアルバムがデリバリーされるまで結構時間がかかった上に,中国出張前や出張中にようやくこのアルバムを聞くことができたのだが,記事にする時間がなかったので,ようやくのアップである。このトリオによる演奏は2009年の"From a Dream"が最初で、あっちはあっちで非常に出来の良い作品であった。曲もおなじみのものも演奏していたが,こちらは新曲で固めているのかもしれない。また、前作はMuthspielのレーベルからだったが,今回はECMからなので,Towner主導と言ってよいものだろう。
一聴した限りでは,雰囲気に大きな違いこそないが,前作よりも穏やかさが増している印象が強い。ECMのレーベル・カラーってこともあろうが,本作はManfred Eicherのプロデュースだけに,静謐な中にも美しさを感じさせるのである。では,前作と本作でどっちが好きかと言われると,答えるのが非常に難しい。前作には前作のよさがあり,本作には本作の落ち着きがあって,非常に心地よいのだ。
深まりゆく秋の中で,これこそ最適な音楽と言ってよい類の響きである。やはりRalph Townerは私を裏切らない。星★★★★☆。
Recorded in August, 2012
Personnel: Ralph Towner(g, 12-strings g), Wolfgang Muthspiel(el-g), Slava Grigoryan(g)
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私は断然今回の方を推しますね。上手く説明出来ませんが、前作は途中で聴きたくなくなりました。
投稿: カビゴン | 2013年11月11日 (月) 21時45分
カビゴンさん,こんばんは。私は「前作は途中で聴きたくなくなりました」っていう感覚はなかったですけど...。
あれはあれでよかったと思っています。
しかし,今回の方が筋が通っていることは間違いないと思います。プロデューサーの違い,そういう感覚でしょうかねぇ。
投稿: 中年音楽狂 | 2013年11月11日 (月) 23時34分
昔(’80年代ごろ?)多かった2-3人でのアコースティック・ギター合戦ていう感じではなくて、3人が調和しつつ風景描写のようにうつろいゆく演奏が、なかなか味わいがありました。こういう演奏なら、何度でも聴いていたいと思います。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2013年11月16日 (土) 12時40分
910さん,こんにちは。TBありがとうございます。
おっしゃる通り,味わい深い演奏であり,決してバトル・モードにならない(しない)ところが,この人たちの奥ゆかしさではないかと思います。まさにリピートしたくなる音楽ですよね。
ということで,追ってこちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2013年11月16日 (土) 12時45分
今頃のトラバになってしまいました。
10月のはじめ、、いろいろなことで心が折れそうな時だったんですが、、
三つのギターが重なって、軽やかに心に広がる音のパノラマ…。
それは、心の浄化作用はもちろん、鎮静作用、そして、幸福感をひしひしと感じる、素敵なアルバムでした。
って、ポールうらやましいな。(笑)
投稿: Suzuck | 2013年11月22日 (金) 17時58分
Suzuckさん,こんばんは。TBありがとうございます。
私も最近仕事が忙しくて,何だかなぁ~という感じですが,それに飲み過ぎも加わり,どうも不調です。そんな中,ライブで憂さを晴らしてます。
Paulはあっと言う間の3時間でした。That's Entertainment!!
投稿: 中年音楽狂 | 2013年11月22日 (金) 22時30分