Paul McCartney@東京ドーム!

Paul McCartneyの日本最終公演参戦のため,東京ドームへ行ってきた。会場はまさに老若男女が集っていたが,やはり平均年齢は相当高い。そうは言っても,私は冒頭から総立ちかなぁなんて覚悟していたのだが,幸いなことに私の周りの聴衆は比較的おとなしく聞く人たちが揃っていて,ほとんど立たずに済んだのは奇跡的と言える。
そうした中でのPaulだが,いやいやその若いこと。身体の維持も完璧って感じで,とても71歳には見えない。また,演奏もエネルギッシュであった。
今回のツアーでは非常に数多くのBeatlesナンバーが演奏されていたのだが,それが郷愁を誘うのと同時に,今でも音楽としての魅力が衰えていないことを再確認した私である。しかし,今回,演奏を聞いていて,Beatlesもよかったが,Wingsの曲が本当にクォリティが高かったことに気づかされた。アルバムでは"McCartney"が初出となる"Maybe I'm Amazed"だが,私としてはこれもWingsのナンバーとして認識している。この"Maybe I'm Amazed"が誠に最高の出来と言ってよかった。クォリティとしては"Wings Over America"の時とほとんど変わっていないというのが凄い。更に"Live and Led Die"のド派手な演出は,中国の旧正月の爆竹のような感覚さえ覚えてしまった。誤解を恐れずに言えば,私はBeatlesの曲よりもWingsの曲にヴィヴィッドに反応していたのである。"Band on the Run"もよかったしねぇ。私はBeatlesではGeorgeが好きで,次にJohn,そしてPaulって順番だったのだが,今回のようなライブを見せられると,もう一度考え直す必要があるかもなぁなんて思ってしまった。
そうは言っても,Paulが書いた数々のBeatlesナンバーのほとんどを諳んじて歌えてしまう私であるから,それらを楽しんだことは言うまでもない。ちなみに,私の後ろにいらっしゃった女性はほぼ全曲歌い通しというのだから,更に強烈である。ファンは強し(笑)。
そして今回,非常に素晴らしいと思ったのがバンドである。メンバーはPaulを入れて5人だけで,あれだけの分厚い音を出すのだから,相当な腕の持ち主たちである。そして,特徴的だったのが極力オリジナルに近い形を再現しようという演奏スタイルである。ギミックなしに,例えばBeatlesの曲は,それがアルバム上で演奏されたように,ライブで再現してしまうのには驚かされたとともに,Paul自身がオリジナルに対する非常に強いシンパシーを感じているのではないかと思わせた。
いずれにしても,この人たちは本当のプロであることを強く感じさせたライブである。私は,今回のライブは,落涙するほどの感動というよりも,極上のエンタテインメントを心行くまで楽しんだという感覚であった。まさに見事なロック・ショウである。
最終日はTVカメラも入っていたようなので,そのうち放送されるのかもしれない。今回はサプライズ演出で,聴衆に赤いサイリウムが入口で配布され,そこにはアンコールの"Yesterday"で一生点灯し,Paulを驚かせようなんて説明が成されていたが,Paulがそんなに驚いたって感じではなかったのはご愛嬌であるが,写真のように東京ドームが赤く染まった様子はある意味壮観であった。
とにもかくにも,いいものを見せてもらったというのが実感である。まさにお見事。あれだけの元気さであれば,次回の来日も「まさか」ではないかもしれないなぁ。
Live at 東京ドーム on November 21, 2013
Personnel: Paul McCartney(vo, b, g, p, ukulele), Rusty Anderson(g, vo), Brian Ray(g, b, vo), Paul Wickens(key, hca, vo), Abe Laboriel Jr.(ds, perc, vo)
« 出張中に見た映画(13/11編):その2は「マン・オブ・スティール」 | トップページ | 今日は注目の新譜情報を。早く聞きたいっ! »
「ロック」カテゴリの記事
- これって本当にSeamus Blake?って思わせるオルタナ・ロックの世界。(2026.02.05)
- Stephen Bishopのベスト盤を久しぶりにプレイバック。(2026.01.22)
- Boone's Farm@ビルボード・ライブ東京参戦記。前日のBlue Noteのリベンジにはなったな(笑)。(2026.01.17)
- Pretendersのアルバムを聞いて,自分の音楽へのフォローが足りないことを実感した。(2026.02.10)
- MojoでYesのアルバムのランキングが掲載されていたので,聞いてみたアルバムだったが...。(2026.01.19)
「ライブ」カテゴリの記事
- Action Trio@Cotton Club参戦記。(2026.01.31)
- Boone's Farm@ビルボード・ライブ東京参戦記。前日のBlue Noteのリベンジにはなったな(笑)。(2026.01.17)
- Gentle Thoughts Reunion@Blue Note東京参戦記。はっきり言って最悪のPAであった。(2026.01.16)
- 2025年の回顧:ライブ編(2025.12.23)
- 今年最後のライブは森山威男~山下洋輔デュオ@Blue Note東京。(2025.12.20)
コメント
« 出張中に見た映画(13/11編):その2は「マン・オブ・スティール」 | トップページ | 今日は注目の新譜情報を。早く聞きたいっ! »

































































今晩は!
ポールは今日の11時ころ日本を離れたそうです!
それにしても良いコンサートでしたね。イエスタデイの昨夜の演出も素敵ですね!とにかくまた見たいですね!
私もMaybe Im amazedが耳に残って離れないです!ダウンロードしてしまいました!
投稿: takeot | 2013年11月22日 (金) 22時45分
としやさま今晩は~ そう そうなんですよ そこがキモかと私も思います WINGS時代の曲はバラエティーに富み完成度が高く素晴らしい楽曲だらけだと思います。 結成時代から聴いて楽しいPaul... 人生を教えてくれたJohn... この時代に生まれた事が奇跡かと思います。 感謝っ! ちなみにBeatlesのメンバーの中で誰が1番好きかの質問で1番がPaul Geargeが1番好きと言う人は良い意味で変わった人が多いらしいです 笑
投稿: ジョン暖簾 | 2013年11月22日 (金) 23時25分
takeotさん,こんにちは。ライブの余韻はまだ残っているって感じです。私は昨日は"Wings over America"の中で,ライブでやった曲をプレイバックして,それを楽しんでいました。
もちろん,往時とは声は変わっていましたが,まだまだ十分現役って感じだったのは凄いことでした。
投稿: 中年音楽狂 | 2013年11月23日 (土) 13時40分
ジョン暖簾さん,こんにちは。
私にとってはWings時代の曲の魅力を再認識するのに最適な機会だったと思いました。いい曲揃ってますよね。
私は天邪鬼なので,George好きってことになってますが,もとはJohnのファンです。ですが,歳を取ってから(NYCに行ってからですから,30歳になるかならないかぐらいですね),Georgeの方が好きになったというのが実態です。でも一番歌いやすいのはPaulの曲ですよねぇ。ってことで,みんな好きなんですよ。Ringoはどうしたって?まぁそれは...(笑)。
投稿: 中年音楽狂 | 2013年11月23日 (土) 13時54分